Webマーケターなら知っておきたい、メールマーケティングとは?
メールマーケティングとは、簡単にいうと、メールを活用したマーケティング手法です。
ネットマーケティングの多くは、ユーザーのアクションを待つ、受動型の「待ち」のマーケティングといえます。一方でメールマーケティングは、情報を能動的に届けることができる、貴重な「プッシュ型」のツールです。
長らく、プッシュ型ツールはメール以外に存在しませんでした。そのため、販促目的のメールマガジンが乱発され、その一部はユーザーにとっては、SPAMメールのように感じられているのも確かです。
メールは本来、個人同士の情報のやりとりであり、インターネット上ではもっとも基本的なコミュニケーションツールです。この「パーソナル」で「インタラクティブ」なツールを、BtoC、BtoBでいかに活用できるかが、メールマーケティングの成否を分けるといっていいでしょう。
相手にとって、適切な内容を適切なタイミングで行えるメールマーケティング
メールマーケティングを行うにあたり、配信先のリストデータベース(パーミッションを得たメールアドレス登録者)を保持していることがその大前提となります。
データベースには、ユーザーごとの販売データやプロフィール情報などを付加することができます。これにより、「最適化」が可能になります。ここでいう最適化とは、送信先のユーザーにとって、もっとも適切な内容を最適な表現とタイミングで届けることです。たとえば、ユーザーの保有ポイント数や、購入した商品に関連する商品情報を知らせる、といった具合です。
マーケティングを行う対象が、どんな人であるかわかること。それがメールマーケティングの大きな強みなのです。
目的にあわせて選びたい、メールの種類
Webマーケティングのために配信するメールというと、つい「PCでテキストメール」という発想になりがちですが、選択肢はそれだけではありません。モバイルも、HTMLメールも積極的に活用されています。メールマーケティングの目的と目標にあわせ、最適な形を選択しましょう。
種類 | 特徴 |
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テキスト |
制作期間が短く、掲載するコンテンツが少ない場合におすすめ
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HTML |
多くのコンテンツを掲載したい、画像を使用したい場合におすすめ
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モバイルの場合、フィーチャーフォンでも、基本的にはPCと同様ですが、受信容量が少ない、画像は添付形式での送付のため開封率が取得できないなど、制限があるので注意が必要です。
なお、スマートフォン向けのメールの最新動向については、以下のコラムをご覧ください。
⇒ スマートフォン向けEメール配信を実現するには? メーラー事情からメール制作・配信時のチェックポイントまで
メールマーケティング実施の流れ 企画~仮設立案のPDCAを回そう
企業がメールマーケティングを実施する際、全体の流れはだいたい下の図のようになります。
(1)最初にメールマーケティング実施の目的や戦略、メールの体系を策定 し、(2)リストデータベースを獲得したら、(3)個別のコミュニケーション企画を立案します。
(4)必要なコンテンツを企画・制作し、(5)に配信(実施)。(6)結果を分析して、その知見を元に(7)ナレッジを蓄積したり、その後のルールとして活用します。さらに、(8)新たな仮説を元に次のコミュニケーションを企画します。
(3)~(8)のPDCAサイクルを回し、徐々に効果が上がる手法を見つけていくことこそが、メールマーケティング成功のための唯一の確実な道なのです。