電光石火の対応だった。7月19日、KDDIと沖縄セルラーが、9月から利用年数に関わらず基本使用料半額の「誰でも割」を導入すると発表すると、すかさず同日、ソフトバンクモバイルが「新・自分割引」を9月より導入すると発表した。
KDDIが発表したサービスは、9月1日からau携帯電話において、2年間の継続契約を条件に、家族でも、1人でも、法人でも、誰でも利用年数に関わらず、「年割」+「家族割(法人割)」の基本使用料の最大割引を適用できる「誰でも割」というサービスだった。利用年数に関わらず基本使用料がいきなり半額ということで業界に驚きを与えたが、これを受けて、ソフトバンクモバイルが、24時間以内に対抗サービス「新・自分割引」を発表した。
その内容もKDDIの新サービスと酷似している。「新・自分割引」は、2年単位での継続利用を条件に、月々の基本使用料をソフトバンク利用年数に関わらず、加入初年度から一律で割引するサービス。「新・自分割引」を利用したオレンジプランでは、基本使用料が初年度からいきなり50%割引になる。
電気通信事業者協会(TCA)が7月6日に発表した携帯電話3社の今年上半期(1~6月)の契約数(純増数)は、5~6月に2か月連続で首位を確保したソフトバンクモバイルが前年同期比7倍以上の94万2800件と急増、KDDIも前年同期比17・6%増の148万3800件と契約を増やしている。両社の競争はますます激化していきそうだ。一方、契約数が50・7%減の64万4500件でひとり負けしたNTTドコモ。料金プランもユーザーに「高い」としばしば批判されているが、新サービス発表はあるのだろうか。
プレスリリース
KDDI:「誰でも割」の導入について
ソフトバンクモバイル:KDDI新サービス発表を受け、24時間以内に対抗サービス発表(PDF)