無料で提供される集計ツール「fXross」で手軽に集計
集まったアンケートの内容は、「配信されたアンケートの一覧」画面からダウンロードできる。
ダウンロードしたロウデータは、そのままExcelなどを使って分析することもできるが、ここではジャストシステムが用意してくれているアンケートデータ集計ツール「fXross」について紹介しておきたい。
fXrossはFastaskで集計したデータを単純集計/クロス集計できるツール。直感的に短時間で使いこなせるようになっていて、今回の本調査の結果分析にも使ってみたが、アンケート結果の単純集計だけなら、ダウンロードからものの数分で作業完了してしまった。
また、アンケートの回答内容を基に、特定条件を満たす集団を抽出してアイテムを作成し、単純集計/クロス集計する機能もある。
例えば、今回の本調査では「利用したことのあるソーシャルメディア」や「ソーシャルメディア利用時に最も使用頻度の高い機器」について質問している。愛用しているサイトによってアクセス端末が違うことは十分に考えられるため、「fXross」を使って、次のようにクロス集計することもできる。
MarkeZine編集部で調査したアンケート結果は、こちらからダウンロードできる。主だったところとしては、次のような点が興味深かった。
- GREE/mobageの利用率はそれほど高くなく、Twitter/mixiなどの利用頻度が高い。
- 動画系サイトの広告は比較的クリックされにくいが、FacebookやLinkedInなど、SNS機能メインのサイト内の広告はクリックされやすい。
- GREE/mobage/LinkedInユーザーの約2割程度に課金経験がある。
実施した調査結果から、新たなモニタリストの作成もできる
数多くのネットリサーチがある中、Fastaskならではの機能として上げられるのは、調査結果から新たなモニタリストをいくつでも作成できるという点だろう。例えば今回の調査で、「Twitterを使っている」と答えた人だけを抜き出したり、「GREEまたはmobageを使っている、かつ、毎月1000円以上課金している」という方々のみを抜き出して、モニタリストを作成することが可能なのだ。
追加のスクリーニング費用が不要でこのようなモニタリストが作成できるということは、新たな調査を「さらにスピーディーに、さらにローコストで実施できる」という大きなメリットを生み出す。速やかに何度も調査を繰り返すことで、これまでの調査では得られなかった知見を手にすることができるかもしれない。
以上のように、Fastaskの会員登録からデータ集計までの一連のプロセスを体験してみたわけだが、正直ここまで短期間で本格的な調査を実行できるとは思っていなかった。
また、クラウド化/システム化が図られていることで、スクリーニング調査の前段階から細かく対象者を絞り込めるなど、従来の調査では難しかった、あるいは有料だった機能を活用できる場面が多々あることにも気付かされた。
求める成果を短期間で得られ、かつ多機能で低価格な「Fastask」。配信して翌日朝には完了しているというスピード感は非常に快適だ。回収状況を確認していると、更新するたびに回答数が増えていく様子は楽しささえ感じる。Fastaskを利用した企業がリピーターとして何度も利用するのもよくわかる。少なくとも調査ツールの1つとしてはぜひとも選択肢に入れておくべきだ。