――「もっとサンシャイン牧場」について教えて下さい。
「『サンシャイン牧場』を、もっと日本のユーザーに楽しんでいただきたいという思いから生まれた育成型ゲームです。『サン牧』は女性ユーザーが多いので、彼女たちに向けて、「もっと新しいカワイイを見せよう!」と、コンセプトはゆるキャラにしました。
もともと、『サン牧』をリニューアルしようというところから始まったのですが、話が進むうちにいっそ新しいものを作ろうと。それで私がカンタンな企画を出したところ通ってしまい(笑)、プロデューサーをやることになりました。
最も大きな特徴は、デコレーションのスペースを設置したことでしょうか。作物、動物を育てるスペースのほかに、犬小屋や建物などで牧場を飾り付けすることができます。3つも入るかなと思ったのですが、今までにないものを作りたい、他社の上にいってやろう!という思いから、全部詰め込んでみたら入ったというか。模様替えや衣装チェンジって、女性にとってはとても楽しいことですよね。育成以外にも楽しめる要素があるかは、重要なポイントだと思います。
デコ以外にも、メインキャラクターの『ようこちゃん』がコスプレしたり、ハラペコ動物が遊びに来て作物を食べてしまったり、さまざまなイベントを仕掛けていきます。
ほかの育成ゲームと大きく違うところは、『作物が枯れない』というところでしょうか。放置すると育つのが遅くなるのですが、枯れはしません。女性ユーザーは一生懸命育てた作物が枯れたら、悲しいですよね。それを防ぐために頑張るのではなく、旅行に行ってしばらく放置しても戻って来られる仕組みにしています」
――女性ユーザーのために、細かく気を配っているのがうかがえます。女性スタッフが活躍したということでしょうか?
「もともと6人で始まったチームが、最後には17人になりました。制作が進むうちに企画職が女性だけになっていったのですが、『ここはこの人に聞こう!』というのが積み重なって自然になりました。
また、日本スタッフだけでなく、北京のスタッフにも参加してもらっています。最初はスムーズに進まなかったのですが、関係が深まるほどスピードが上がり、機能が増えるようになってきました。『これじゃつまらないからやり直してほしい』と伝えても理解してもらえなかったのに、後半は『こんなことがしたい』と伝えるだけで、『こういう動きはどうだ』と提案してくれるようになったんです。ソーシャルゲーム作りには、コミュニケーションがいちばん大事だと実感しました」
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
「タイトルのとおり、『サン牧』を超えた、『もっとサンシャイン牧場』になっています。次々にいろいろなことが起きますし、キャラクターの動き1つひとつにもこだわりました。Flash Lite1.1の機種もサポートしており、ある程度古い機種のユーザも楽しんでいただけるようになっています。ぜひ、楽しんでいただければと思います」
――ありがとうございました。