Twitter、Facebookを活用する~豚組に学ぶ~
Twitterなら「Tweetvite」などを使ってイベントを作成すると、参加者のTwitterアカウント一覧が分かり、メンバーの顔が見えることでイベントに参加しやすくなる。

「来店の10%がTwitter経由で、多い時は4割以上がTwitterユーザーの時も」という、Twitterをうまく活用する飲食店として有名な「豚組」の使い方はとても参考になる。Twitter上で予約を受け付けたり、「豚組なう」とユーザーがツイートしたらお礼に1品プレゼントすることがあったり、感想やお礼のやりとりをしたりなどがすべてTwitter上で行われているので、やりとりを見ている人が巻き込み効果で来店するようになるのだ。

https://twitter.com/#!/butagumi
実店舗のビジネスでは「前回は◯◯を頼みましたね」「お体はもう大丈夫ですか?」などの「会話の連続性」が重要だ。Twitterでコミュニケーションをとった相手とはオフラインの場でも会う可能性が高く、相手をきちんと認識してつきあい、ユーザーと会った時にどうするかを常に考えておくという。ネット→来店→ネット→来店の繰り返しで関係性を強めていくというわけだ。
Facebookも集客に活用することができる。たとえばFacebookページでは、イベントを設定したり、「インサイト」によりユーザー情報などを知ることができたり、チェックインクーポンの設定ができる。
チェックインクーポンには「1人用クーポン」「グループ用クーポン」「ポイントクーポン」「チャリティクーポン」の4種類がある。チェックインクーポンはFacebookにチェックインすることが利用条件なので、Facebook内での拡散も期待できる。店舗やニーズに合わせた使い方をすると効果が実感できるはずだ。

Facebookページでチェックインできるようにするには、スポットを作成してそこからFacebookページを作成するか、Facebookページとスポットを統合すれば可能だ。その場合、スポットもFacebookページもどちらもオーナー、名称共に同じである必要がある。Facebookでチェックインした情報が、Facebookページにも反映されておすすめだ。
Foursquareを活用する~ドミノ・ピザジャパンに学ぶ~
位置情報サービスはその場所に行かないと利用できないため、実際に足を運ばせる効果があり、実店舗と連動することにより高い効果が見込めるサービスだ。位置情報サービスには、TwitterやFacebookと連携できるものも多く、そちら経由での拡散が見込める。積極的に組み合わせて使っていこう。ここでは、主な位置情報サービスと販促例をいくつか挙げてみる。
Foursquareは、米国で人気の位置情報サービスだ。店舗などに最も多くチェックインしたユーザーは「メイヤー」の称号がもらえる。この称号がもらえるのは、1つの場所につき1人だけとなる。登録した店舗は、ベニューオーナー、ブランドページオーナーとなり、チェックインに応じて様々な特典を提供し、販促活動を行うことができる。

日本でも、ドミノ・ピザジャパンが2011年6月、スマートフォンでの実店舗へのチェックインを競う「check-in GP」を行った。チェックインに応じてポイントが獲得でき、最多ポイント獲得者は商品がもらえるというもので、期間中にチェックインすれば、テイクアウトが5%オフになるクーポンも合わせて提供していた。チェックインによって拡散も期待でき、常連客には特典もプレゼントできるという、エンゲージメントにつながるキャンペーン例といえる。

Foursquareのキャンペーンは「foursquare for business」(https://ja.foursquare.com/business/)から申し込むことができる。実店舗ならウェブからの申し込みのみでベニューオーナーになれる。それ以外の業種の場合は、ブランドページからの申し込みでブランドページオーナーとなれる。パートナーバッヂは、同ページから申し込みを行い、審査を経て6~8週間ほどで始めることができる。こちらは有料となる。