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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

ソーシャルメディア販促のススメ

実店舗へのソーシャル販促のキモ、位置情報サービス
事例に学ぶ、Foursquare、ロケタッチ、コロプラの使い方


Twitter、Facebookを活用する~豚組に学ぶ~

 Twitterなら「Tweetvite」などを使ってイベントを作成すると、参加者のTwitterアカウント一覧が分かり、メンバーの顔が見えることでイベントに参加しやすくなる。

http://tweetvite.com/

 「来店の10%がTwitter経由で、多い時は4割以上がTwitterユーザーの時も」という、Twitterをうまく活用する飲食店として有名な「豚組」の使い方はとても参考になる。Twitter上で予約を受け付けたり、「豚組なう」とユーザーがツイートしたらお礼に1品プレゼントすることがあったり、感想やお礼のやりとりをしたりなどがすべてTwitter上で行われているので、やりとりを見ている人が巻き込み効果で来店するようになるのだ。

豚組(とんかつ・しゃぶ庵)/@butagumi
https://twitter.com/#!/butagumi

 実店舗のビジネスでは「前回は◯◯を頼みましたね」「お体はもう大丈夫ですか?」などの「会話の連続性」が重要だ。Twitterでコミュニケーションをとった相手とはオフラインの場でも会う可能性が高く、相手をきちんと認識してつきあい、ユーザーと会った時にどうするかを常に考えておくという。ネット→来店→ネット→来店の繰り返しで関係性を強めていくというわけだ。

 Facebookも集客に活用することができる。たとえばFacebookページでは、イベントを設定したり、「インサイト」によりユーザー情報などを知ることができたり、チェックインクーポンの設定ができる。

 チェックインクーポンには「1人用クーポン」「グループ用クーポン」「ポイントクーポン」「チャリティクーポン」の4種類がある。チェックインクーポンはFacebookにチェックインすることが利用条件なので、Facebook内での拡散も期待できる。店舗やニーズに合わせた使い方をすると効果が実感できるはずだ。

Facebookクーポンガイドより

 Facebookページでチェックインできるようにするには、スポットを作成してそこからFacebookページを作成するか、Facebookページとスポットを統合すれば可能だ。その場合、スポットもFacebookページもどちらもオーナー、名称共に同じである必要がある。Facebookでチェックインした情報が、Facebookページにも反映されておすすめだ。

Foursquareを活用する~ドミノ・ピザジャパンに学ぶ~

 位置情報サービスはその場所に行かないと利用できないため、実際に足を運ばせる効果があり、実店舗と連動することにより高い効果が見込めるサービスだ。位置情報サービスには、TwitterやFacebookと連携できるものも多く、そちら経由での拡散が見込める。積極的に組み合わせて使っていこう。ここでは、主な位置情報サービスと販促例をいくつか挙げてみる。

 Foursquareは、米国で人気の位置情報サービスだ。店舗などに最も多くチェックインしたユーザーは「メイヤー」の称号がもらえる。この称号がもらえるのは、1つの場所につき1人だけとなる。登録した店舗は、ベニューオーナー、ブランドページオーナーとなり、チェックインに応じて様々な特典を提供し、販促活動を行うことができる。

https://ja.foursquare.com/

 日本でも、ドミノ・ピザジャパンが2011年6月、スマートフォンでの実店舗へのチェックインを競う「check-in GP」を行った。チェックインに応じてポイントが獲得でき、最多ポイント獲得者は商品がもらえるというもので、期間中にチェックインすれば、テイクアウトが5%オフになるクーポンも合わせて提供していた。チェックインによって拡散も期待でき、常連客には特典もプレゼントできるという、エンゲージメントにつながるキャンペーン例といえる。

「check-in GP」(サービス終了)

 Foursquareのキャンペーンは「foursquare for business」(https://ja.foursquare.com/business/)から申し込むことができる。実店舗ならウェブからの申し込みのみでベニューオーナーになれる。それ以外の業種の場合は、ブランドページからの申し込みでブランドページオーナーとなれる。パートナーバッヂは、同ページから申し込みを行い、審査を経て6~8週間ほどで始めることができる。こちらは有料となる。

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ロケタッチを活用する ~GEOBOXに学ぶ~

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この記事の著者

高橋 暁子(タカハシ アキコ)

ITジャーナリスト、情報リテラシーアドバイザー。
SNSなどのウェブサービス、子どもの携帯電話利用をはじめとした情報モラル教育、ネット規制、電子書籍などに詳しい。インタビューや取材も得意としている。元小学校教員であり、昨今の教育問題にも詳しい。
本や記事の執筆の他、携帯電話やSNSなどをテーマに講演、セミナー、監修、アドバイザーなども手がける。
著作に「Facebook+Twitter 販促の教科書 」「Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本」「Facebookで就活に成功する本」「仕事を成功に導くFacebook活用術」などのFacebook・Twitter関連本、「電子書籍リーダーをビジネスで使う本」「電子書籍の可能性と課題がよーくわかる本」などの電子書籍関連本、「子どもにケータイもたせていいですか?」などの情報リテラシー本、「仕事ができる・広がる! はじめてのLinkedIn」などのLinkedIn本、「ミクシィをやめる前に読む本」などがある。

・連絡先:aki-akatsuki@nifty.com
・公式サイト:http://akiakatsuki.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/11 10:11 https://markezine.jp/article/detail/15596

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