電通総研「若者問題研究所」が、ファッション・美容に対する若年男性の意識を調査したところ、20代男性の中から、男性消費のけん引役と成り得る「カフェオレ様」層の存在が浮かび上がった。
「カフェオレ様」の特徴はいくつかあるが、そのひとつが同性に対して「女性的」な接し方をすること。「同性の友達と服を買いに行く」割合が34.6%で、一般層より顕著に高い(+27.2%)ほか、「同性同士で恋愛トークをする」55.2%と、ファッション・美容・恋愛ネタの会話に抵抗がなく、女性的な柔軟でオープンなコミュニケーションを図る傾向がある。
カフェオレ様が週1回以上使用する美容アイテムは、「洗顔料」82.1%、「ヘアワックス・ヘアスプレー」69.1%、「化粧水」68.0%。ファッションでは、下着へのこだわりが高く、女性物を取り入れる人は4人に1人となっている。
女性的とも思えるカフェオレ様の行動様式だが、「異性に対して積極的にアプローチする方だ」と答えた割合は6割近く。また、「男は男らしく、女は女らしくあるべき」と回答した割合も66.2%と、いずれも一般層を大きく上回っている。また、仕事において「多少忙しくても出世したい」と回答した割合は7割で、こちらも一般を大きく上回っている。
情報を収集・発信したりする能力も高く、「スマートフォン所有率」は61.4%と、一般層の34.9%を大きく上回った。加えて70.3%のカフェオレ様は「周りの友人が自分の薦めた商品やサービスを使うことがある」と回答。面白いことはTwitterやFacebookなどで発信する」割合も62.4%となっており、同性異性を問わず広い交友関係を持つカフェオレ様は、コミュニティの中で強い影響力を持っている。
【調査概要】
調査手法:インターネット調査
調査機関:株式会社電通マーケティングインサイト
調査地域:関東1都6県
[出現率調査] 調査対象:15-34 歳男性4474 名
実施日程:2012 年 3 月3 日(土)~3 月4 日(日)
[本調査] 調査対象:15-34 歳男性793 名 (人口動態ウェイトバック値で分析)
実施日程:2012 年 3 月10 日(土)~3 月11 日(日)
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