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IPO直後に“リア充”投稿したザッカーバーグ氏に、ソーシャルネットワークサービスのあるべき姿を見た

2012/05/29 11:00

 5月18日、Facebookがナスダックに上場しました。「世紀のIPO」と言われたものの株価が急落し、あちこちに波紋が広がっています。そんなことを見越してか、CEOザッカーバーグ氏は翌日Facebookにある投稿をしました。そこから、Facebookというサービスの本質が見えてくるように思うのです。

Facebookが上場した週末に創業者が投稿したこと

 2012年5月18日金曜日、FacebookがついにIPOした。残念なことに、週明けから公開価格を下回る展開となってしまい、一部には失望が広がっているようだ。過去10年間で最悪のIPOだというチャートも出ている。ただ、当のFacebook創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏にとっては、もっと重要なイベントがあったようだ。

 Facebookには公開フィードの機能があり、Twitterのように個人アカウントをフォローして、公開ポストを購読できる。ザッカーバーグ氏の個人プロフィールはFacebookの公式チャンネルとしても機能しており、たとえばInstagramの買収時にも自ら報告している。

 では、IPOの直後にはどのようなコメントを出したのだろうか? 大きく報じられているのでご存知の方も多いだろう。私はこの「Priscilla Chanさんと結婚しました」という写真が自分のニュースフィードに流れてきたとき、称賛とも感嘆ともつかない声をあげてしまった。

 かねてから交際が伝えられていた彼女のウェディングドレス姿と、その横に珍しくネクタイを締めたザッカーバーグ氏。この幸せそうな写真がハイライト表示されている一方で、IPOについては一言も触れられていない。左下にタイムラインアプリのアクティビティがひとつあるのみだ。

ザッカーバーグ氏が示したあるメッセージ

 このIPO後のザッカーバーグ氏のタイムラインから、2つのことがうかがえる。ひとつは、ザッカーバーグ氏はIPOよりも、長年連れ添った彼女との結婚を大切に感じているらしいということ。

 そして、もうひとつは、そういう人生における大切な瞬間を切り取るために、Facebookというサービスは利用できるということ。人生のメモリアルを伝えるライフタイムのプラットフォームだということだ。

 ビジネスパーソンをターゲットとしたメディアでこういうことを書くのもどうかと思うけど、お金を儲けることより、まず人生が先にある。これを、ザッカーバーグは身をもって示したのかもしれない。

 そして、その人生そのものを支えるプラットフォームとしてFacebookは存在する、という可能性を、やはりザッカーバーグは身をもって示している。

 このプラットフォームで大きくハイライトで飾るべきは、自分の人生で自分がほんとうに幸せだと感じたイベントであり、早い話が、幸せそうな結婚式の写真をぜひFacebookにアップしてくださいね、という「リア充」なメッセージである。

 ただし、結婚を人生の一大イベントと考える人は世の中の大多数だろうし、そういったある意味で小市民的な価値観と、Facebookトップのタイムラインが合致していることは、なかなか面白いのではないだろうか。

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