日経BPコンサルティングが、「携帯電話“個人利用”実態調査2007」の結果をまとめ8月6日に発表した。現在使用している携帯電話の総合的な満足度と、通話機能や料金体系、デザインなど26項目についての満足度を聞き、キャリア別に集計したところ、総合満足度1位はauだった。
下図は、「総合評価」「通話品質」「圏外の少なさ(どこでもつながる)」「本体価格」「基本料金・通話料金」「パケット代」の基本的な6項目についての満足度を指標化し、キャリア別にレーダーチャートで表したものだ。
総合満足度が最も高かったキャリアは34.9ポイントをマークしたauで、NTTドコモの17.9ポイントを2倍近く引き離した。auは、キャリア別満足度についての調査を開始した2002年度以来、総合満足度で初の1位となった。auの強みは、他のキャリアを圧倒して高い評価を得ている「圏外の少なさ(どこでもつながる)」にあると考えられる。「圏外の少なさ(どこでもつながる)」の項目については、本調査2002年度版から6年連続で第1位を保持している。
また、携帯電話端末メーカーのシェアにも変化がみられた。auを主な提供先とする京セラが昨年調査の4.7%から6.2%、カシオが3.4%から4.7%と、この1年でシェアを伸ばしている。ちなみに、昨年に引き続き首位をキープしているのはシャープであり、昨年からさらにシェアを伸ばし20.5%となっている。シャープは現在、携帯電話キャリア3社にAQUOSケータイを提供し、また、ウィルコムからも高精細液晶画面のスマートフォンを発売したばかりだ。携帯電話端末におけるワンセグ視聴の普及とともに高精細液晶へのニーズが更に高まることは必須で、今後は、独走するシャープに対して他のメーカーがいかなる対抗策を講じるかが注目だ。
ニュースリリース:日経BPコンサルティング調べ「携帯電話“個人利用”実態調査2007」より