CORREL関数と分析ツール、それぞれのメリット・デメリット
CORREL関数なら転記ミスがあっても自動で再計算
CORREL関数では、データの転記ミスなどがあった場合、データに変更を加えると自動的に再計算してくれます。分析ツールでは、もう一度範囲を指定して再度相関係数行列を作成する必要があります。
以下は、8月の平均気温「27.5」を「24」と修正をした場合の、CORREL関数と[分析ツール]の違いです。
データ変更前
データ変更後
分析ツールなら変数が増えても大丈夫
分析ツールを用いると、変数が3つ以上に増えた場合の相関も一度に計算することができます。CORREL関数の場合、相関係数を求められるのは2つの変数だけです。
仮に「平均気温」以外に、「来店者数」や「晴天頻度」などを加えた場合、分析ツールならそれぞれの相関を一度に計算することができます。
ここで、出荷量に影響を与えているであろうと予想される「平均気温」と「来店者数」と「晴天頻度」の3つの変数の相関係数を求めてみましょう。
1.[データ]タブの[データ分析]を選択します。
2003の場合:[メニューバー]の[ツール]から[分析ツール]をクリックします。
2.[分析ツール]の中から[相関]を選びます。
3.[OK]をクリックします。
4.[入力範囲]に平均気温から晴天頻度でのデータ範囲を選択します。
5.[先頭行をラベルとして使用]にチェックを入れます。
6.[OK]をクリックします。
7.出力結果です。

平均気温と来店者数の相関係数は「0.03」、平均気温と晴天頻度の相関件数は「0.12」、来店者数と晴天頻度の相関係数は「0.42」といえます。
CORREL関数と分析ツール、それぞれにメリット・デメリットありますので、使用目的に合わせて使い分けできるようにしましょう。