日経BP社の「日経デジタルマーケティング」とD2Cは、企業のモバイル広告の利用動向調査を共同で実施した。日本国内で携帯電話は1億2500万台普及している。
2011年度の広告費を「100」としたときの2012年度の広告費総額の見通しは、回答企業全体平均で「104.01」。2012年度広告費は「増やす」と回答した企業は22.4%となった。
媒体別の増減を見ると、デジタル広告全体では増やす企業は21.1%だった。その割合がもっとも高いのはPC広告の19.8%であり、フィーチャーフォン広告7.7%、スマートフォン広告13.6%と続く。また、マス媒体の中で、もっとも増やす割合が高かったのはテレビ広告12.9%となった。
一方、マス媒体で減らす割合がもっとも高かったのは新聞広告の16.4%。また、すべての媒体で減らす割合がもっとも低かったのはスマートフォン広告の3.0%だった。
スマートフォン広告出稿の内訳は、全体で10.9%(前回:4.1%)、BtoC企業では22.5%(前回:8.1%)という結果に。スマートフォン広告への出向は特にBtoC企業で前回調査と比較して、14.4ポイントもの大幅な増加を見せた。
本調査は日本国内の上場企業および有力未上場企業の計4,328社を対象に、2012年4月から5月にかけてアンケートを実施。523社から回答を得た。2009年の開始より今回で第4回となる。回収率は12.1%。
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