オウンドメディアの大義を明確にし、運用戦略をしっかり設計したとしても、最初から思ったような成果が出ることは稀です。重要なのは長く続けること。そのためには、社内外のメンバーを集めたチームを作ることが重要です。
最終回となる今回は、運営する「人」と「チーム」について考えていきます。
兼業でも片手間でもOK チームでオウンドメディアを育てる意識を持つ
例えば料理店の運営を、仕入れから調理、集客、接客、片付けまですべて1人で行うのは非常に大変です。オウンドメディアの運営も同じです。
企画を考え、原稿を書き、画像を作り、TwitterやFacebookで告知し、効果を分析し、改善する。という一連の工程を1人でやっていくのは難しい。よほどの人でない限り、なかなか成長を実感するまでには至らないはずです。しかし、直接利益に結びつきにくいオウンドメディア運営は、他業務と兼務、もしくは1~2名の少数で担当されることが多いと思います。
そこでオススメしたいのが、営業や広報や、商品企画担当など、組織横断的に人材を集め、得意分野を生かして、「委員会」方式でオウンドメディアチームに参加してもらう方法です。集まったメンバーを交えて、月に1回程度、編集会議を行います。
主なアジェンダは、以下のとおりです。
話題(ネタ)の共有
- 最近あった面白かったこと
- 入手した知識の共有
成果や指標の確認
- どのようなコンテンツがよく見られたか
- 目標に対してどの程度の成果が出ているのか
担当者から情報を集めて確認します。このとき、重々しい議事をワープロソフトでつくるのではなく、Google Spredsheetなど、オンラインで閲覧・共有が簡単にできるものをお勧めします。
次のアクションの共有
- スケジュールの共有
- コンテンツ作成状況の共有
コンテンツ化が確実なもの、現在内容を詰めているもの、まだふわっとしたものと3パターン程度の軸があると望ましいです。
チームのメンバー全員に定常的に参加してもらうことが難しくても、月に1本のコンテンツを提供してもらったり、会議への同席をお願いするだけでも違います。また、広く理解のある上司をチームに入れられると、承認が必要な様々な場面でスピード感を出すことができます。
複数人でチームを作り役割を分散することで、1人に集中する負荷を分散し、よりよいアウトプットへと繋げていきます。
- オウンドメディアは個人ではなくチームで運営
- チームには異なる部門から横断的にメンバーを募る
- 兼業でも片手間でも、知識を持ち寄る
ここに注意!!
チームを組成する場合、お互いの役割分担を明確にしておかないと、責任が分散し結果として「これ誰がやるんだっけ?」状態に陥ります。