課題2 「タグの設置作業にかかる期間」
タグ設置作業が、複数の部署・チーム間にまたがる場合、少なからず調整による時間のロス、オーバーヘッドがかかります。マーケティングチーム側はすぐにタグを設置したくても、制作チームの意向で1週間、2週間先まで設置できないという状況も日常的に発生していると思います(もちろん会社によりけりだとは思いますが)。システム部との調整になれば、タグの設置に1か月という調整期間が必要な場合も往々にしてあります。結果、どうしても新しいウェブ広告の実施には準備期間が必要となります。
タグ設置に時間がかかっていると、本来実施したいタイミングで広告を展開できなかったり、クリック状況に応じてウェブ広告の変更を行えなかったりする可能性があります。その結果、キャンペーン全体のコンバージョン獲得の目標に達しない可能性もないとは言えません。
ウェブ広告を開始する際に発生するこの2つの課題について、現状かなりの企業担当者が頭を抱えていると思います。
タグの共用により、設置の負荷を軽減しウェブ広告のPDCAを加速させる
Google アナリティクス リマーケティングでは、Google アナリティクスのトラッキングタグ(ウェブアクセス解析用のコード)をリマーケティングでも共用できるため、すでにGoogle アナリティクスを導入されているウェブサイトであれば、タグに一律の変更を加えるだけで、Google アナリティクスのコードが設置されているすべてのページにリマーケティングタグが設置されたことになります。この変更の手間がどの程度のものなのかについて不安をおぼえる方もいると思いますので、その点については別の回で詳しく解説します。
Google アナリティクスのタグでリマーケティングが実現できるということは、先ほどの2つの課題、タグ設置の工数の抑制、社内調整の時間、オーバーヘッドの軽減を実現できます。結果、タグ設置にかかっていた費用を抑制することで、抑制した費用をウェブ広告費用に充当できるだけでなく、作業にかかっていた期間を短縮することで、ウェブ広告を掲載したいタイミングにタイムリーに対応できます。
Google アナリティクス リマーケティングの場合、開始時に一度だけGoogle アナリティクスのタグを修正することで、その後は修正を必要としません。そのためリマーケティング広告を出稿する必要があるタイミングで、必要なユーザーに対しリアルタイムで出稿していくことが可能です。Google アナリティクス リマーケティングは、PDCAのPlanからDoまでの時間、CheckからActまでの時間を短縮することで、ウェブマーケティングのPDCAを加速させ、ひいては、目標であるコンバージョンの獲得拡大につながるメリットを提供することができるのです。
