中国のインターネット市場がざっくりわかる
2011年末の時点で、中国のインターネットユーザーは5億3,000万人を超え、インターネット普及率は39%を占めました。ユーザーは毎月1,000万人のペースで増加しており、2016年までには約7億人、人口52.1%がインターネットユーザーになる見込みです。まさに、世界最大のインターネット市場となります。
もう少し詳しく、インターネットユーザー像を見ていきましょう。ユーザーの73.5%が都市部に集中しており、1週間のうち平均18.7時間をネットに費やします。ヘビーユーザーは18歳~27歳で、モバイルからのネット利用は7割に上ります。
さらに、ネット上での行動について掘り下げます。ご存じの方も多いと思いますが、中国にはインターネットの検閲システムがあり、利用できるサービスが限定されています。たとえば、Facebook、Twitter、YouTubeを中国国内から見ることができません。
しかし、違う名前の同様のサービスは浸透しています。YouTubeは「Youku」、Twitterは「Weibo」、Facebookは「renren」といった具合です。中国のTwitter「Sina Weibo」は、3億人のユーザーを抱えており、1日に1億件の記事が投稿されています。
また、中国のECサイトといえばタオバオ(現Tmall)が有名ですが、ある調査によれば「信用の高いウェブサイトアンケート」では、1位がアマゾンという結果が出ています。
では、ネットビジネスの市場規模はどれくらいでしょうか。オンライン広告市場は81億米ドル(約6,500億円、2012年11月換算、以下同)、SEM市場は30億米ドル(約2,500億円)、eコマース市場は1兆1,130億米ドル(約82兆円)とのデータが出ています。
本記事は、以下のデータを元に作成しました。
- CNNIC 2011
- WE ARE SOCIAL
- EMARKETER
- DCCI
- CHINA INTERNET WATCH 2011
- IRESEARCH