アジア最大級のモバイルインターネットイベント
GMIC(グローバル・モバイル・インターネット・カンファレンス)は、モバイルインターネットをテーマにしたイベント。ビジネスマッチングサービスやPR企画の立案・実施・運営を提供している、GWC(Great Wall Club)が主催し2009年から毎年北京で開催されている。今年の5月に開催されたGMIC2012 北京では32か国から5,000名以上が参加しており、イベント規模はアジア最大級となっている。
GMICシリコンバレーでは、中国のスマートフォンメーカー「小米」(シャオミー)の創立者でありフォーブス誌から「中国のスティーブ・ジョブズ」と命名された雷軍(レイ・ジュン)氏、米フェイスブック バイスプレジデントのヴォーン·スミス氏、米グーグル ウォレット&ペイメント部門副社長のオサマ・ベディエ氏など、モバイルインターネット業界をリードする企業のキーマンたちが集結。またスタートアップ企業によるプレゼンコンテスト「G-STARTUP」も開催されるなど、会場は多くの来場者がにぎわった。主催者発表によると、GMICシリコンバレーには、アメリカ、中国およびアジアパシフィックの地域を中心に約40か国、5,000名以上の参加申し込みがあったという。
初日のキーノートに登場したのは雷軍氏だ。小米の創立者である雷軍氏は中国大手ECサイト・卓越(現在はアマゾンに買収されている)の創業者でもあるが、一方でエンジェル投資家としての顔も持つ。2010年4月に小米を創立し、スマートフォンの開発に着手。
小米は、「価格はアイフォンの半値程度」「ネット上でオーダーメイド方式での販売」「実店舗を持たない」「中国版ツイッターと呼ばれている、微博(ウェイボー)を中心にしたネット上でのプロモーション」というビジネスモデルで事業を展開。2011年に販売された機種には、わずか数分で数十万台の予約が殺到するなど、中国では同社の動向に非常に注目が集まっている状況だ。キーノートはモデレーターの質問に対して雷軍氏が回答する一問一答形式のスタイルで進行。「中国のジョブズ」が予想するモバイル・インターネットのこれからについてが語られた。