SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

「企業活動におけるソーシャルメディアの活用状況」調査

 NTTデータ経営研究所は、「企業活動におけるソーシャルメディアの活用状況」に関する調査を実施した。

 ソーシャルメディア導入済みの企業が全体の約2割。企業活動におけるソーシャルメディア活用はまだ黎明期にある。現時点ではBtoC企業での導入が先行している(導入済み約3割)が、BtoB企業でも導入に前向きな回答割合が約3割と高いことから、今後BtoB企業での導入拡大が期待される。

業種別のソーシャルメディアの導入段階

 販売チャネルとの関係では、ECサイトとの親和性が高いことはもちろん、リアルの実店舗を保有する企業でのソーシャルメディア活用も進んでいる。(他社店舗約33%、自社店舗約29%)。O2Oを意識した取組みも広がりつつあることがうかがえる。

保有販売チャネル別のソーシャルメディアの導入段階

 導入目的は、「売上拡大(販売促進)」(12.9%)が最も多く、「ブランド力強化」(10.0%)、「顧客ニーズ等のマーケティングリサーチの高度化」(9.6%)、「顧客満足度の向上」(9.2%)、「顧客との長期的な関係の構築」(9.2%)など多方面にわたる。単なる広告・宣伝の手段だけでなく、マーケティングプロセスのさまざまな過程でソーシャルメディア活用に取り組んでいることが明らかに。

ソーシャルメディアの導入目的と今後の導入意向

 ソーシャルメディア導入が「成功した(成果が得られた)」と捉えている企業は全体の3割強。残りの6割強は「失敗した(成果が出ていない)」と捉えている。

 ソーシャルメディア導入の成功要因で一番多かった回答は、「導入のタイミングが良かったから」(35.5%)。次いで「関連部署間の連携を緊密に行ったから」(31.6%)、「知識・ノウハウを持っている社員がいたから」(31.6%)、「業務プロセス・意思決定プロセスを改定したから」(30.3%)が続く。機会を逃さず迅速に意思決定すること、複数組織で緊密に連携を行うこと、専門的な外部人材の活用や適切な研修・訓練の実施、業務レベルやルールレベルでの仕組みの改善が重要であるといえる。

各企業が考えるソーシャルメディア導入成功の要因(複数選択)

 一方、ソーシャルメディア導入の失敗要因で一番多かった回答は、「ソーシャルメディアの特性を十分理解できず、適切な戦略を立案できなかった」という点(失敗企業の3割)であった。これが結果として個別機能の設計ミスを生んだと解釈することができる。

各企業が考えるソーシャルメディア導入失敗の要因(複数選択)

 ソーシャルメディア導入の成功企業は、「顧客データ連携システム(ソーシャルCRM)の構築」(87%)、「複数組織による緊密な連携・共同運用」(85%)、「部門長レベル以上(「経営層(社長、役員)レベル」、「管理職(部門長)レベル」)での意思決定」(50%)、「適切な研修・訓練の実施」(85%)、「ガイドライン・ルールの策定」(90%)、「業務プロセス・意思決定プロセスの改定」(57%)、「専門的な外部人材の活用」(71%)など各項目への回答割合が失敗企業に比べ高いことが分かった。

 クリック数などの表面的なKPI指標のみではなく、経営視点での戦略的な目標管理やクロスメディア戦略の実行も成功要因の1つと捉えることができる。ソーシャルメディアを活用したマーケティングモデルの設計当たっては、単なるメディア活用という枠を超えて、メディアの特性を理解したマーケティングモデル全体の再構築が要件となるといえる。

【調査概要】
調査対象:gooリサーチ登録モニター
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2012年9月18~24日
有効回答者数:1,029人

【関連記事】
博報堂DYグループ、社内のソーシャルメディア分析ツールをASPサービスとして提供
「ニコニコ生放送」「ニコニコ動画」の企業活用が4割超に
これから運用したいソーシャル1位は「Google+」【企業のソーシャルメディア活用動向調査】
日本のソーシャルメディア人口は5060万人
国内ソーシャルメディアマーケティング支援市場、2012年度は69億2000万円に拡大

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/11/16 13:00 https://markezine.jp/article/detail/16772

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング