SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

イベントレポート

次世代デジタルマーケティングに新たな指標を
アトリビューション分析によるコンテンツ価値可視化PJ始動


アーンドメディアの再定義

 トリプルメディアマーケティングと言われ始めて久しい。ソーシャルメディアの台頭とともに、3つのメディアの一つ、アーンドメディアが注目され始めた。この背景から、アーンドメディア=ソーシャルメディアと認識している人も少なくはない。

 しかしながらPRの世界では、戦略的PRという概念があるように、メディアにニュースとして取り上げてもらうように働きかける。つまり、テレビや新聞、ラジオ等はペイドメディアであり、アーンドメディアでもある。ペイドメディアとアーンドメディアの仕組みを再定義することが、このプロジェクトの前提にある。

プロジェクトの方向性

1、トリプルメディアのうち、コントロール可能なオウンドメディア、ペイドメディアに着目

2、中でも「アーンド&ペイド」という特殊な立ち位置を持つコンテンツメディアの活用を強化する(広告及びコンテンツの双方を強化)

 「ユーザー側の反応を待つだけではなく、マーケティングであるからには、アーンドメディアにおいてもやはり主導的にメッセージを伝えていくことが行われるべき。そのためには、発信力のあるメディアとソーシャルメディアを組み合わせてプランニングしていく必要がある。

 これまでのコンテンツは決まった広告フォーマットの中でつくってきた。これからは、広告フォーマットから離れた領域で、戦略的PRの目線でアプローチしていく情報クリエイティブが重要になってくる。昔はとてもシンプルだったが、非常に複雑になってきた今こそ、根幹をなすシナリオづくりが改めて重要になってきた」と横山氏は示唆する。 

プロジェクトの4つのポイント

 プロジェクトのポイントは下記の4つだ。

プロジェクトのポイント

1、広告に加え、コンテンツがユーザーに及ぼす影響を測定する

2、新たな中間KPIを設定し、マーケティングマネジメントに活かす

3、1・2を踏まえ、ユーザーの心を動かすコンテキストを発見し、対応するパワーコンテンツを設計・制作する

4、全体を通じて、需要創出→刈り取りの好循環を創出する

1、コンテンツがユーザーに及ぼす影響の測定

 このプロジェクトにおける「コンテンツ」とは「広告でないもの」のことだ。基本的には純粋な記事、編集タイアップ記事、そしてWebサイト内のコンテンツの3つ。これらをバラバラではなく連動性のあるものとして展開し、それらに全てタグをはって測定していく。

2、新たな中間KPI

 これまでのKGIとKPIの関係は、往々にして非常にKGIに近いKPIを設定していた。そのKPIをよくするために、新たな中間KPI、つまりKPIのKPIを設定する。

3、文脈の発見とパワーコンテンツ設計

 ユーザーの態度を変容させる文脈を発見し、それに強いコンテンツを構築・制作していく。それによって、中間KPIになるコンテンツやサービスを生みだすことができる。

4、需要創出→刈り取りの好循環創出

 SEMやアフェリエイト等の刈り取り系の施策に偏重しすぎた結果、全体効率が低下している現状を改善する。

次のページ
コンテンツに接触するからこそ広告が効く

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/08/11 17:35 https://markezine.jp/article/detail/16831

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング