コンテンツに接触するからこそ広告が効く
このプロジェクトでは、ネット上のコンテンツを含んだアトリビューション評価をしていく。
ソーシャルメディアでシェアされるコンテンツは一時情報的なものであり、ネタがないとキュレーションされない。つまり、コンテンツそのものが媒体物といえる。そして、それがまわりまわって、仕掛けているマーケターサイド、企業サイドのブランデット・コンテンツにユーザーが流入し、コンバージョンに結び付いていく。これはつまり、「コンテンツに接触するからこそ、広告が効く」と言えるだろう。
戦略的PRの観点から、コンバージョン成功の高い文脈を発見し、それもとづいた記事コンテンツをしかけていく。これが今回のプロジェクトにおけるパワーコンテンツが意味するところだ。
パワーコンテンツで潜在需要を創出

代表取締役CEO 藤田康人氏
藤田氏は「パワーコンテンツは、いわゆる今までの広告コンテンツとは大きく違う」と語る。
「社会的背景やトレンド、データがあって、その上で公正中立な立場から記事が書かれることで、アーンドメディアにおける編集記事は成立する。これを無理やりやらしてしまうと、ステマになる。
例えば、ある製品のカテゴリーが世の中で注目されている、こんなトレンドがあるというところから。パワーコンテンツとは必ずしも特定の製品まで落とし込まなくてもいい。
なぜなら、ダイレクトにコンバージョンを狙うわけではなくて、その記事は読んだ人をあたためるのが目的だから。その人たちに対して、広告を出してコンバージョンに結び付けていく。これがこのプロジェクトの目指すところだ」(藤田氏)
編集記事とは、その商品の潜在需要をつくっていく、潜在的可能性のあるユーザーを広く掘り起こしていく役割を持っている。そしてメディアの中立性を保ったうえで、様々なリサーチ、ソーシャルリスニングに基づいて、消費者もメディアも面白いと思ってくれるコンテンツを作っていく。このプロセスこそが、情報クリエイティブであり、このプロジェクトでインテグレートが担う役割だ。