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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

イベントレポート

次世代デジタルマーケティングに新たな指標を
アトリビューション分析によるコンテンツ価値可視化PJ始動


コンテンツに接触するからこそ広告が効く

 このプロジェクトでは、ネット上のコンテンツを含んだアトリビューション評価をしていく。

 ソーシャルメディアでシェアされるコンテンツは一時情報的なものであり、ネタがないとキュレーションされない。つまり、コンテンツそのものが媒体物といえる。そして、それがまわりまわって、仕掛けているマーケターサイド、企業サイドのブランデット・コンテンツにユーザーが流入し、コンバージョンに結び付いていく。これはつまり、「コンテンツに接触するからこそ、広告が効く」と言えるだろう。

 戦略的PRの観点から、コンバージョン成功の高い文脈を発見し、それもとづいた記事コンテンツをしかけていく。これが今回のプロジェクトにおけるパワーコンテンツが意味するところだ。

パワーコンテンツで潜在需要を創出

株式会社インテグレート
代表取締役CEO 藤田康人氏

 藤田氏は「パワーコンテンツは、いわゆる今までの広告コンテンツとは大きく違う」と語る。

 「社会的背景やトレンド、データがあって、その上で公正中立な立場から記事が書かれることで、アーンドメディアにおける編集記事は成立する。これを無理やりやらしてしまうと、ステマになる。

 例えば、ある製品のカテゴリーが世の中で注目されている、こんなトレンドがあるというところから。パワーコンテンツとは必ずしも特定の製品まで落とし込まなくてもいい。

 なぜなら、ダイレクトにコンバージョンを狙うわけではなくて、その記事は読んだ人をあたためるのが目的だから。その人たちに対して、広告を出してコンバージョンに結び付けていく。これがこのプロジェクトの目指すところだ」(藤田氏)

 編集記事とは、その商品の潜在需要をつくっていく、潜在的可能性のあるユーザーを広く掘り起こしていく役割を持っている。そしてメディアの中立性を保ったうえで、様々なリサーチ、ソーシャルリスニングに基づいて、消費者もメディアも面白いと思ってくれるコンテンツを作っていく。このプロセスこそが、情報クリエイティブであり、このプロジェクトでインテグレートが担う役割だ。

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プロジェクトのアトリビューション設計

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2013/08/11 17:35 https://markezine.jp/article/detail/16831

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