広告に加え、新たにコンテンツを軸にしたアトリビューション・マネジメント
2012年10月下旬、アタラ、インテグレート、デジタルインテリジェンス、日本ビジネスプレスの4社は、共同で「パワーコンテンツ連動型アトリビューション・マネジメントプロジェクト」の立ち上げを発表した。広告だけではなく、コンテンツを軸にしたユーザーの態度変容過程を可視化する国内初の取り組みであり、業界内の注目を集めている。
先日開催されたアドテック東京2012のインテグレートプレミアムセミナーにおいて、このプロジェクトの参画者であるアタラ 取締役COO 有薗雄一氏、インテグレート 代表取締役CEO 藤田康人氏、デジタルインテリジェンス 代表取締役 横山隆治氏、日本ビジネスプレス 代表取締役社長 菅原聡氏の対談が行われた。
藤田氏は、「これまでは、ペイドメディアとオウンドメディアの中でアトリビューションは展開されていた。我々はこのプロジェクトにおいて、初めてアーンドメディア内の編集記事コンテンツを含んだトリプルメディアのアトリビューション測定を行い、マネジメントしていく」とプロジェクトの概要を語る。
これからのデジタルマーケティングを再び面白くする
これまでは効率性が第一に追求され、ネット広告の効果が「CPC」などの指標に偏重した、刈り取り型マーケティングが行われてきた。その結果、リスティング市場は飽和し、予算をなかなか消化できない状態に陥っていた。そして、その次の手段としてDSPを利用するリターゲティング広告が登場してきた。
「サイト内に流入してきたユーザーをリターゲティング広告で追いかけても、反応するのはせいぜい初めの1~2か月であり、時間の経過とともに効果が落ちてくる。同じ広告で追いかけるだけでなく、きちんとシナリオを組み立てる必要がある。それを記事コンテンツも含めた、もう少し広い世界でやっていこうというのが今回のプロジェクトだ。今日は、これから再びデジタルマーケティングが面白くなるという話をしたい」と横山氏はプロジェクトのビジョンを語る。