仕事の流れがスムースに! ノンデザイナーがおさえておきたい制作の流れ
今回は、サイト制作の流れに沿って、発注側がおさえておきたいポイントを解説します。状況によって多少の違いはありますが、おおむね以下のような流れで進んでいきます。
発注先選びのポイント
とくに高度な技術を必要とする場合、スケジュールが厳しい場合、新規の取引先を選ぶ場合など、外注先選びに頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。候補を挙げることはできても、最終的に決定する際に、どこを基準に選択すればいいのかが、悩みどころだったりします。まずは簡単に、制作会社を比較する上でのポイントを見てみましょう。
- 規模
- 実績
- 見積もり金額
規模
制作会社とひとくちに言っても、その規模はさまざま。1人でやりくりしている会社もあれば、100人以上の社員規模の会社もあります。小さな会社の場合は、ある程度予算が少なくても相談に応じてくれたり、制作以外にも細やかなサービスをしてくれることが多いです。ですが、その一方で、少人数で制作しているため、作業ボリュームが大きい案件に時間がかる場合があります。会社の規模が大きくなるにつれ、分業制が進みます。
実績
過去にどんなサイトを作ったことがあるのか、その実績は重要です。単純に有名企業のサイト制作に携わったかどうかということよりも、それらの実績の特徴に注目するとよいでしょう。システム開発が得意な制作会社なのか、デザインが優れている会社なのか、携わったサイトを見比べれば、おのずと特徴は見えてきます。
見積もり金額
制作側としてはあまりうれしいやり方ではありませんが、複数の会社に相見積もりをお願いし、それぞれの金額を加味した上で決める場合もあります。もちろん、相見積もりを取る場合はその旨を伝え、見積もりに必要な情報はあらかじめ用意する必要があります。
ただし、金額だけで決めてしまうことはお勧めはしません。製品を購入するわけではないので、値段はあくまでも予算内に収まるかどうかの参考程度とし、求めている内容とマッチングしたものを提供してくれる制作会社かどうか、その点に注目しましょう。
制作会社とクライアントがミーティングで共有したいポイント
発注先が決まったら、どのようなサイトを作ってもらいたいのかを伝えるために、ミーティングの場を設け、サイトの概要を制作サイドに伝えます。このとき、最低限伝えておかなければいけないポイントは以下のとおりです。
- サイトの目的
- ターゲット
- ゴール
- 規模
- 必要な機能
- 対応デバイス
- 対応ブラウザ
- 予算
- 納期
サイトの目的
そのサイトで何をしたいのか。なぜそのサイトが必要なのか。
ターゲット
そのサイトを誰に対して利用してもらいたいのか、または情報を発信するのか。
ゴール
そのサイトが目指す到達点。「月間100万V」や「月間売り上げ1,000万円」など。
規模
どれくらいの規模を想定しているのか。サーバーの構成などに影響します。
必要な機能
会員登録機能、商品の検索機能など、サイトに必要とする機能。
対応デバイス
PCだけなのか、携帯端末、スマートフォン(iPhone/Android端末)、タブレット(iPad/Android端末)などの各種端末にも対応させるのか。ここでの対応とは、最適化された状態で利用できる状態のことを指します。
対応ブラウザ
Internet Explorerであればバージョンはいくつまで対応させる必要があるか、その他対応させるべきブラウザはどれか。OS別に指定します。
あとは、別業種であってもかまわないので、イメージが近いサイトなどがあれば共通認識を持ちやすいです。あらかじめそういったサイトのURLを確認しておくと話がスムーズに進みやすいでしょう。