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COLUMN

日本発のゲームアプリが米国のApp Store・Google Playで売上1位 加熱するゲームアプリマーケットのトレンドと日米の違い

 本記事では成長著しいゲームアプリマーケットのトレンドや日米における違いについて紹介します。

日本発のゲームアプリがアメリカで好調

 2012年春、サイバーエージェントグループでモバイル向けゲームアプリ開発事業を展開するサイゲームスの 「Rage of Bahamut(日本語版:神撃のバハムート)」 がアメリカでリリースされ、米国のApp Store・Google Play両マーケットでTOP Grossing(売上)1位となり話題になりました。(参照:Mobage「神撃のバハムート」が米App Storeで1位に,ITmedia)。以降も、国内SAP(ソーシャルアプリケーションプロバイダー、以下SAP)各社のグローバル展開が加速している状況です。

 各社それぞれの戦略でグローバル展開を進めている状況ですが、日本国内での開発、アメリカでの開発、シンガポール・ベトナムなど東南アジアへの拠点設置といった動きや、弊社グループ含め、中国・韓国への進出も目立っております。根幹は日本で設計し、ローカライズ・マーケティングを各開発拠点で実施するのが主流ですが、アメリカ発のゲームアプリでチャレンジしている企業も多く見られます。

 各OSにおけるアメリカでのGAMEカテゴリTOP Grossing100位以内のmade in Japanアプリは次の通りです。

iOS 20位以内に3社(AppStore)※2013年1月8日時点
iOS 10 20位以内に3社(AppStore)※1月8日時点@@
Android  20位以内に5社(GooglePlay)※2013年1月8日時点
Android 14 20位以内に5社(GooglePlay)※1月8日時点

 このように、Androidにおいては20位以内に日本のSAPが5社並び、日本発のゲームアプリがアメリカでも戦える事(マネタイズできる事)を証明しています。

 また、日本とアメリカのスマホゲームマーケットを比較すると、フェーズが大きく異なることが見てとれます。立ち上げ期、成長期、成熟期と3つにフェーズに分けると、日本は2012年時点でフリーミアムモデル(アプリ自体は無料で、アプリ内で課金するモデル)を確立させ、すでに成熟期を迎えつつありますが、アメリカはまだ成長期に入ったばかりといったところでしょうか。

日本
  • 2011年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ36個、無料アプリ64個
  • 2012年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ7個、無料アプリ93個
アメリカ
  • 2011年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ43個、無料アプリ57個
  • 2012年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ26個、無料アプリ74個
Appleより発表された「App Store Best of 2012」より集計
Appleより発表された「App Store Best of 2012」より集計

 日本のApp Store TOP Grossing100位における、有料アプリの顔ぶれは2011年が30を超えていたのに対して、2012年は片手ほどでした。日本とアメリカで流行っている、ここ1~2年内のゲームアプリを並べてみると、日本企業がこぞって積極展開を仕掛けている理由がわかります。

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この記事の著者

山内 隆裕(ヤマウチタカヒロ)

株式会社CyberAgent 取締役/株式会社CyberZ 代表取締役社長

1983年、東京都生まれ。大学卒業後、2006年に株式会社サイバーエージェント入社。スマートフォンマーケティング会社の株式会社CyberZをはじめ、子会社4社を立ち上げ、海外事業にも注力。

2012年10月に最年少2...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/02/07 15:00 https://markezine.jp/article/detail/17067

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