日本発のゲームアプリがアメリカで好調
2012年春、サイバーエージェントグループでモバイル向けゲームアプリ開発事業を展開するサイゲームスの 「Rage of Bahamut(日本語版:神撃のバハムート)」 がアメリカでリリースされ、米国のApp Store・Google Play両マーケットでTOP Grossing(売上)1位となり話題になりました。(参照:Mobage「神撃のバハムート」が米App Storeで1位に,ITmedia)。以降も、国内SAP(ソーシャルアプリケーションプロバイダー、以下SAP)各社のグローバル展開が加速している状況です。
各社それぞれの戦略でグローバル展開を進めている状況ですが、日本国内での開発、アメリカでの開発、シンガポール・ベトナムなど東南アジアへの拠点設置といった動きや、弊社グループ含め、中国・韓国への進出も目立っております。根幹は日本で設計し、ローカライズ・マーケティングを各開発拠点で実施するのが主流ですが、アメリカ発のゲームアプリでチャレンジしている企業も多く見られます。
各OSにおけるアメリカでのGAMEカテゴリTOP Grossing100位以内のmade in Japanアプリは次の通りです。
このように、Androidにおいては20位以内に日本のSAPが5社並び、日本発のゲームアプリがアメリカでも戦える事(マネタイズできる事)を証明しています。
また、日本とアメリカのスマホゲームマーケットを比較すると、フェーズが大きく異なることが見てとれます。立ち上げ期、成長期、成熟期と3つにフェーズに分けると、日本は2012年時点でフリーミアムモデル(アプリ自体は無料で、アプリ内で課金するモデル)を確立させ、すでに成熟期を迎えつつありますが、アメリカはまだ成長期に入ったばかりといったところでしょうか。
- 2011年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ36個、無料アプリ64個
- 2012年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ7個、無料アプリ93個
- 2011年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ43個、無料アプリ57個
- 2012年:TOP Grossing100位の内訳は、有料アプリ26個、無料アプリ74個
日本のApp Store TOP Grossing100位における、有料アプリの顔ぶれは2011年が30を超えていたのに対して、2012年は片手ほどでした。日本とアメリカで流行っている、ここ1~2年内のゲームアプリを並べてみると、日本企業がこぞって積極展開を仕掛けている理由がわかります。