ケータイ向けサイトを比較しても無意味
携帯電話のブラウザには、Alexaのツールバーは当然入っていません。これらのブラウザからのアクセスは、Webサーバのログ解析ツールや、(Javascriptが動くブラウザであれば)スクリプト埋め込み式のアクセス解析ツールではわかりますが、Alexaのデータには入ってきません。当然、モバゲータウンのようなモバイルユーザ中心のネットサービスは、実際に携帯電話でどれだけ人気があっても、Alexa上ではたいして大きな数字は出ません。
パソコンからモバゲータウンのアドレスを知りたくて検索した人は、案内のためのPCサイトに辿りつくでしょうけれど、実際に入会して毎日アクセスするのはそのPCサイトではないのですから。
ですから、携帯サービスがメインのサービスと、PC向けがメインのサービスをAlexaで比べても、何も意味のある比較にはなってないわけです。当然、PCサイトに力を入れているサービスのほうが、Alexaではより高アクセスとして表示されます。その比較は、必ずしも携帯サービスとしての人気の多寡とは相関しないでしょう。
ゲーム機用のサイトも同様
Wiiやプレイステーション3、Nintendo DSといったゲーム機でもブラウザが使えるようになってきました。これらのブラウザにも、ケータイと同様、Alexaにアクセスデータを送る機能はありません。ゲーム機のブラウザから閲覧されることが多いであろうゲーム関連のサイトでも、Alexaではアクセス数が実際よりも小さく出てしまうと思われます。たとえば、任天堂のWiiブラウザで楽しめるウェブサイトがどれだけ人気になっても、Alexaにはそのアクセス情報は届かないのですから。
MacintoshやLinuxユーザ、Operaユーザなどのためのサイトも
まったく意味がないとは言いませんが、アップル社のパソコン・マッキントッシュの情報を集めたサイトの人気度を見るのにAlexaを使っても、そこに出るのは「『Windowsユーザで』マックの情報サイトを見るような人の統計」ですから、マックのヘビーユーザがどのマック関連サイトを良く見ているか、といった情報は取れません。むしろ、「Windowsユーザのためのマック入門」のようなサイトが、実際より良い結果になってしまうかもしれません。