日経BPコンサルティングは、アジア11地域を横断するブランド評価調査プロジェクト「ブランド・アジア2013」の結果を発表した。
アジア地域ではCoca-Cola、Apple、SAMSUNG、Googleが高いブランド力を獲得
アジア地域で高いブランド力を獲得しているブランドは、Coca-Cola、Apple、SAMSUNG、Googleであった。
Coca-Colaはフィリピン(2位)、インド(4位)、韓国(4位)、タイ(5位)、ミャンマー(7位)、中国(8位)となり、広範囲で高い順位に。Appleはシンガポールと中国で1位となったほか、台湾、韓国、マレーシアでもトップ10入り。SAMSUNGは韓国で1位、シンガポールで3位になり、ミャンマー、ベトナム、インド、マレーシアでも高いブランド力を保持している。Googleは台湾で1位を獲得し、シンガポール、ベトナム、マレーシアでもそのブランド力が目立つ。
この4ブランドの共通点は、「イノベーティブ(革新)」のポイントが軒並み高いこと。人々を飽きさせないという積極的な姿勢でブランド力を強化し、アジア消費者の意識の変化に敏感に反応することで、「注目されるブランド」「時代を切りひらくブランド」としての評価に繋がったようだ。
また、一方で、マレーシア、ミャンマー、ベトナムの3地域ではローカルのブランドがトップであり、グローバルブランドをはねのけた。
日本ブランドでは、SONYとHONDAが健闘
11地域における日本ブランドの結果をみると、SONYとHONDAが高いブランド力を保持していることがわかった。SONYのブランド総合力順位をみると、台湾とシンガポールで4位、ベトナムで7位に。HONDAはマレーシアとベトナムで2位、タイで4位になった。
しかしながら、各地域でのトップ10を見渡した時に、日本発ブランドが目立つわけではない。アジア進出が著しい昨今にあって、日系企業のマーケティング戦略の見直しが迫られていることを示すデータとなった。
【調査概要】
調査方法:定量調査
調査地域:アジア11地域(中国、インド、日本、韓国、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム)
調査対象:一般消費者
調査ブランド:
(1)11地域共通で調査するグローバル・ブランド60
(2)各地域で選定したローカル・ブランドを中心とする40ブランド(マレーシアは20ブランド、シン ガポールは無し)
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