米Yahoo!は、開発者のための公開イベント「Yahoo Hack Day」から生まれた2つのアイディアが、Yahoo!のサービスに組み込まれたことを公式ブログで9月12日に発表した。
「Yahoo! Hack Day」は、Yahoo!の社屋を会場に、エンジニアもそうでない人も、情報を交換したり、チーム全体で協力しながら、一晩中ピザを食べてはコードを書いて過ごすというもので、2006年にはBeckのライブも行われるなど、楽しみながらアイディアを具体化するための環境を提供してきた。ここから生まれた数々のアイディアがYahoo!のサービスに組み込まれてきたが、今回は「Shop by Color」と「MapMixer」という2つのサービスが加わることになった。
「Shop by Color」は、56色のカラーパレットから好きな色をクリックすると、その色の商品をYahoo! Shoppingから検索して表示するサービス。画面左に用意されたカラーパレットから、「ピンク」をクリックすると、衣類、化粧品、家庭用品、ガーデニング、家電を含む1,000万点から、ピンク色の商品を探してくれる。この56色のパレットは、多すぎず少なすぎずというバリエーションでなかなか使いやそうだ。
一方の「MapMixer」は、Yahoo! Mapsの上に、ユーザーがほかの地図や画像を投稿して重ね合わせることができるサービス。レイヤーは、スライダーを動かして透明度を変化させることで、透かしたり非表示にすることができる。投稿された地図の中には、東京の地図の上にゴジラの写真を重ねたものや、Yahoo! Mapsの写真表示を活かして、8月に崩落した米ミネアポリスの橋の崩壊前と後の写真を重ね合わせたものもある。
新しいアイディアは、社内でブレストや会議をしているだけではなかなか浮かんでこない。お祭り的な要素もある「Yahoo! Hack Day」ほど大規模ではなくても、開発合宿や勉強会といった「場のノリ」が、これからますます重要になってくるのかもしれない。
"Hacks come to life"(Yodel Anecdotal)
参考:「「Yahoo Hack Day」生まれのサービス誕生」(TechCrunch Japanese)