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日本人も知らない沖縄のビーチを世界にアピールできる「トリップアドバイザー」が、ディスプレイ広告を本格始動

メディアサイトとしてのグローバルな情報発信力

 膨大なクチコミ情報、アドテクノロジー、モバイル対応など、トリップアドバイザーは多くの強みを持っているが、もうひとつ「メディアサイト」としての強みもある。たとえば、人気のあるホテル、観光地などのランキングを紹介する「トラベラーズチョイス」というコンテンツは、トリップアドバイザーというグローバルサイトによって、ただの人気の旅行先ランキングに留まらない波及効果がある。

トラベラーズチョイスの「ビーチ」編の日本語画面(上)と英語画面(下)
トラベラーズチョイスの「ビーチ」編の日本語画面(上)と英語画面(下)

 たとえば、「ビーチ」というカテゴリのランキング。2012年の日本のランキングを見ると、1位「ニシ浜ビーチ(沖縄県 波照間島)」、2位「与那覇前浜ビーチ(沖縄県 宮古島)」、3位「はての浜(沖縄県 久米島)」。日本人でもなかなか知っている人は少ないのではないだろうか。

 氏はこのランキングに掲載されることの意味を次のように語る。「このランキングに入ることは、世界中の人がその場所を知るいい機会になります。私たちのサイトは21言語に翻訳されて展開しており、『日本のビーチって何があるの?』と思っている世界中の人にアピールすることができます。日本の人気観光都市ランキングでは、1位「東京」、2位「京都」といった順位になり、これは日本の人にとっては価値はないかもしれません。しかし、日本のことをよく知らない海外の人にとっては、次の旅行先を決める非常に重要な情報となりうるのです」

 最近ではフェイスブックとも連携し、自分のソーシャルグラフの中の人たちが共有している情報を参考にすることもできる。「クチコミ情報を“集合知”とするなら、フェイスブックとの連携から得られる情報は、“友人知(Wisdom of friends)”でしょうか」と氏は解説する。

旅行ビジネスの一歩先へ

 日本の新たなリゾート開発に取り組む星野リゾートは、今年3月、東京都心に旅館スタイル「星のや 東京」を開業すると発表。「丸の内再構築プロジェクト」の一環として、国際水準の宿泊施設として「日本旅館」の運営を目指す。また、5月には、ユネスコの世界文化遺産に、「富士山」が登録される見通しとなったことは記憶に新しい。このように、観光地、旅行先としての日本は、また新たな魅力を発信しようとしている。

 インタビューの最後に、シンディ・タン氏は、日本の旅行ビジネスに携わる人たちに向けて次のようなメッセージを贈った。

 「comScoreの最新のデータによると、私たちはAPACに月間で1100万人のユーザーがいます。私たちのグローバルなプラットフォームを利用して、旅行情報を探している世界中のユーザーに、観光地の魅力を共有し、自社製品の良さを伝えるのに利用していただきたいと思っています。また、トラベラーズチョイスなどのコンテンツも利用して、現状から一歩先に進んでほしい。まずは一度試していただき、私たちにお手伝いさせてほしいと思っています」

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2013/05/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17762

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