ソーシャルデータマイニング研究所を設立!
はじめまして。株式会社コムニコに所属し、ソーシャルデータマイニング研究所の所長を務める相川と申します。いきなりわからない言葉が続いているかと思いますので、簡単に我々のご紹介をさせて下さい。
相川の所属するコムニコはソーシャルメディアマーケティング支援をナリワイとする会社です。コムニコは、親会社でありデータ分析に強みを持つニフティ株式会社と、2社協業の形で、Facebookのデータを分析し、Facebookページ活用に効果があると思われる研究データをいくつか発表してきました。
その知見をさらに深堀しようと、コムニコとニフティでは、このたび『ソーシャルデータマイニング研究所』を設立することとなりました。今後月1回のペースでMarkeZineにおいて、研究データを発表していきたいと思います。
第一回となる今回は、我々が過去分析してきたデータについてご紹介したいと思います。こちらはMarkeZineのイベントである「MarkeZine Day」にて発表させて頂いたデータとなります。この時は日本語で運営されている主要企業数百社のFacebookページを分析し、いくつかの事実を発見しました。今回はそのいくつかを共有させて頂きます。
Facebookページに関するマイニング実例その1
Facebookページのエンゲージメント率(※)は、ファン数が多くなればなるほど下落する傾向にある。
エンゲージメント率:いいね!数・コメント数・シェア数の合計をファン数で割って算出した値を指します。下のグラフの青丸はFacebookページの平均エンゲージメント率をプロットしたものとなります。
Facebookページを運営する中で指標とされるケースが多いのが、「エンゲージメント率」と呼ばれる「ページにどれぐらいの反応があるのか」という指標です。
ただし、このエンゲージメント率という指標を目標とする場合、「何%にすべきか」というのが悩みどころでした。いくつか運営する中で、「ファン数が多ければ多いほどエンゲージメント率は下がっていく」という仮説を持っていたため、実際に日本語で運営されているページで分析を行ったところ、上の図のような結果となり、ファン数が多ければ多いほどエンゲージメント率が低下する傾向にあることがわかりました。
このデータを用いて弊社では「ファン数毎の偏差値表」というものを作っています。この偏差値表を見て頂くと、ファン数規模に応じて「平均的にはどれぐらいのエンゲージメント率があるのか(偏差値50=平均的なエンゲージメント率)」を把握できるようになりました。下記は日本語で運営されている約1,000ページを分析した結果作成したものです。