大型アカウントの牙城、いいね!ランキング
「いいね!」ランキング1位は、東京ディズニーリゾートの30周年予告。東京ディズニーリゾートの3月末時点のファン数は約44.5万人。ファン数もさることながら、各投稿に対する「いいね!」数はそれぞれ3万を超えており、上位20位中12位を占めています。
投稿内容は、自社ブログの引用転載が多く、ブログ掲載写真の中の1枚をFacebookに用い、文末にブログURLを紹介。他にランクインしたのはスターバックスコーヒージャパン(3月末時点のファン数約82万人)やコカ・コーラパーク(同:約27万人)、ディズニー(同:約50万人)、無印良品(同:94.5万人)などファン数十万人以上、エンゲージメント率も高いと言われている有名アカウントばかりが並びました。
コメントを増やすテクニックとは
「コメント」ランキングに目を移すとガラリと顔ぶれが変わりました。1位はauの「どの色が好き?」。この投稿はシェアランキングでも1位。「いいね!」ではそれほど上位ではありませんが、コメントとシェアが多い理由は、その投稿文言がFacebookならではの内容であるためと推測できます。

★どの色が好き?★
・赤の"NISHIKIGOI"が好きな人は「シェア」
・白の"ICE GRAY"が好きな人は「いいね!」
・青の"AOAO"が好きな人は「コメント」
してくださいね♪
携帯端末の好きな色によってユーザーにアクションを起こしてもらう内容となっており、「いいね!」が一番アクションとして簡単であるため、結果「白」が支持を集めると予想できますが、そこは織り込み済みでしょう。1,500件近いコメント、1800件を超えるシェアを集めたのはこのユーザーにアクションを求める文章が奏功したためと言えます。
コメントを増やすには、アンケートやクイズが定石となっていることがランキングから伺えます。3位のKit Katの"「キットカット」を取り出そうクイズ"。8位のANA.Japan【空から見える景色クイズ ~中級編~】では「ここはどこでしょう?」と画像の場所を訪ねています。
他のランキングでは登場しませんが、コメントランキングで2投稿もランクインしているのが「マウスコンピューター」。コメント欄で「次回のキャンペーンのプレゼントはどれがいいですか?」とプレゼント内容やデザインを選択させるアンケートを実施しています。
コメントランキング20位中、文末に「どのクルマがいいですか?」「何ケーキ派ですか?」など質問を投げかけているものも含めると実に10投稿がこの形式。コメントやシェアを増やすには、「能動的にアクションを求める文章を入れる」ことが1つのテクニックとして成立していると言えます。