RSSを利用していると気付かない使用者が多い
セッションでは、まず初めにRSSの基本的な解説を行った。RSSは、ニュースや商品情報、広告、ブログといったコンテンツの更新情報をRSSの購読者や利用者に向けて容易に伝えることができる技術のことで、購読者以外にも、他のWebサイトや検索エンジン、オンラインのシステムなどにも更新情報を配信できる。
RSSの認知度は、インターネット白書2007のデータによると、RSSリーダーのサービス内容を理解しているのは44.9%。実際利用している人は13.1%で、世代では10~20代ではすでに利用している人が20%を超え、効率的な情報収集をしているユーザーが多い。ただし、この数字だけではRSSの可能性や利用者の人数を知ることはできないと鈴木氏は強調する。それは、googleのiGoogle、MY Yahooなど、ポータルで提供されはじめたMYページはまさにRSSリーダーそのものであり、その利用者は自分がRSSを利用していると気付かずに使用者となっているケースが多いだめだという。
次に、RSSの技術の変遷についても触れた。始まりは1999年に米国ネットスケープコミュニケーションズが自社のポータルサイト「My Netscape」で策定した0.9である。その後にさまざまな変遷を経て数種類のバージョンが存在しているが、現在の標準はほぼRSS2.0で、これを利用するのが良いと鈴木氏は語った。