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JR東日本、Suicaデータの外部提供を希望しないユーザーのデータは除外すると発表

2013/07/26 12:15

Suicaデータの外部提供の経緯

 日立製作所は6月27日、交通系ICカードのビッグデータを利活用し、駅エリアマーケティング情報として提供する「日立 交通系ICカード分析情報提供サービス」を、7月1日より開始すると発表。その際、JR東日本から個人情報を含まない「Suica」の履歴情報の提供を受けると明記していた。

 この発表を受けて、データを提供したJR東日本に多数の問い合わせや苦情が寄せられたことから、同社はあらためて今回のデータ提供の経緯を説明した。

 JR東日本が日立製作所に提供しているSuicaに関するデータは、乗降駅、利用日時、鉄道利用額、生年月、性別およびSuicaID番号他の形式に変換した識別番号からなる、Suica利用に関するデータ。日立製作所には、統計分析に必要な最低限のSuicaに関するデータを切り出して提供しており、氏名や連絡先は含まれておらず、個人を特定することは不可能だとしている。また、SuicaID番号を他の形式に変換した識別番号は、元のSuicaID番号に復元できないようになっており、氏名や連絡先と紐づけることも、特定のSuicaのデータを長期にわたって追跡することも不可能であり、他のデータと紐づけたり、提供データから個人を特定する行為は契約で厳格に禁止しているという。 

 また、日立製作所が作成するマーケティング資料は、データを統計的に処理した結果をまとめたもので、設定した基準以下の集計結果については数値表示やグラフ化を行わないなど、個人の行動を特定できないようプライバシーに配慮していること、さらに、このような提供データの取り扱い状況に対して、JR東日本が監査を実施できるとしている。

利用者への説明と今後の対応について

 日立製作所に提供しているSuicaに関するデータは個人を特定することができない情報であることから、JR東日本は、提供について約款等への記載や個別の許諾を行なっていない。しかし、上記のように法令の趣旨にのっとって、プライバシーに配慮してデータを取り扱っていると説明している。

 今後の取り組みとして、利用しているSuicaに関するデータの外部提供をやめてほしいという要望がある利用者には、社外への提供分から除外できるようにするとしている。この受付は、7月26日から開始。利用者は、JR東日本のホームページで公開している受付の電子メールアドレスか電話番号にSuicaID番号(Suica 裏面のJE から始まる番号)を伝える。 なお、9月25日までに要望があった場合は、すでに提供された過去のデータについても除外したものに差し替えるとしている。

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