- 時期:2013年
- 国名:スペイン
- 企業/ブランド:McDonald's
- 業種:飲食
そこで使っててもいいし、Macに来るもよし、ですよ
スペインでは、多くのレストランやファーストフード店で無料のWi-Fiサービスを提供しています。客は自分のパソコンやタブレットを持ち込んで、食事を楽しみながら落ち着いてインターネットに接続できる、便利なサービス。
マクドナルドでも同様のサービスを提供していますが、Wi-Fiの電波は店の外や近隣のレストランにまで及んでしまうため、“顧客でない人にまで利用できてしまう”という本意ではない使い方をされることもしばしばありました。
そこでマクドナルドではその状況を逆手に取り、店の外でマクドナルドのWi-Fiサービスを使おうとする人を店内に誘導するべく、ある方法を考案しました。
スマートフォンやタブレットでWi-Fiの設定をオンにすると、近くで使用可能な無線LANネットワークの一覧が表示されますが、その一覧に表示されるマクドナルドのネットワーク名を、利用する人へのメッセージに変えたのです。具体的にはこんな感じです。
「2時です。コーヒーブレイクの時間ですね」
「マクドナルド店内では無料Wi-Fiに加え、無料でサンデー(アイス)もプレゼントしていますよ」
「無料Wi-Fiを使いたいのでしたら、そこで使っていただいて構いません。でもマクドナルドにくれば、美味しい食事も楽しめますよ」
また、多くの人が利用するバス停でも、バスを待っている人をターゲットにこんなメッセージを。
「このバス停では無料Wi-Fiを提供していますが、マクドナルドに来ればもっと快適に使えます」
現代人の習慣に着目した巧みなアイディアですね。飲食業界大手のマクドナルドですが、常に顧客獲得のための工夫を怠らない、“攻めの姿勢”が素晴らしいと思います。
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記事転載元:AdGang