運用型広告の「運用」とは何か
前回、運用型広告が拡大する中で、検索連動型広告の重要性がむしろ高まっている、ということに触れました。今回はなぜ検索連動型広告の重要性が高まっており、どのような問題があるのか、そして運用型広告をきちんと「運用」する上でまず考えなければならない効果測定機能、APIを用いた各種ツールの必要性について説明します。
「運用」とは
そもそも「運用型広告」の「運用」とは何を指すのでしょうか? さまざまな解釈が存在しうる問いかけだとは思いますが、原則的にはコンバージョン数など、何かしらのゴールに対して掲載内容や単価などを調整する、というところが「運用」といわれる部分であることはご理解いただけるのではないかと思っています。
さて、ここで問題としたいのが仮にコンバージョン数をゴールとしたときに、「正確なコンバージョン件数が把握できているのかどうか」という点です。
私は講演などでしばしば以下のような質問をします。
「Yahoo!プロモーション広告もGoogle Adwordsもコンバージョンタグを提供しています。ということは両社のコンバージョンタグを使えばコンバージョン件数がわかるので効果測定ツールは必要ないと考える方は挙手をお願いします」
このように問いかけるとだいたい3割程度の方が挙手されますが、実際の上記質問の答えは、両社のタグを両方入れてもコンバージョンの件数は正確にはわからない、というのがここでの正解なのです。