スローガンの回答
“A Diamond Is Forever.”(ダイヤモンドは永遠の輝き)
まあ、商品がスローガンに入ってしまってるからこれは簡単よね。ダイヤモンド市場の王者、De Beersのスローガン。1947年に若手のコピーライターが考えたものだそう。2000年には、雑誌「Advertisig Age」が、20世紀最高の広告スローガンに表彰してる。

“Have it your way.”(すべてをあなたのお好み通りに)
1954年に生まれたBURGER KINGのスローガン。1974年に、最大手で競合のマクドナルドとの差別化をアピールするために打ち出された。でも数年後にはそのスローガンを使うことをやめて、“It takes two hands to hold a Whopper”(Whopperを持つには両手が必要)など他のスローガンに切り替えたそう。その後、2004年に再びBURGER KINGのスローガンに返り咲いた。
“Once you pop, you can’t stop.”(開けたら最後、止まらない!)
世界140か国で販売されるスナックPringles(プリングルス)のスローガン。“Once you pop, the fun don’t stop”などちょっと違うバージョンもあるみたい。“pop”と“stop”が韻を踏んでいて印象に残るよね。アメリカに住んでいたときにCMでしょっちゅう耳にした記憶がある。このスローガンで、米国、イギリス、カナダ、オーストラリア、アイルランドで販促活動をしたそう。
“We’re number two. We try harder.”(二番手。だからよりがむしゃら)
創業当初、たった3台の車から始まったという米国のレンタカー会社AVIS。“We Try Harder”というのは企業理念であり、1962年に企業スローガンにもなった。一番の競合であるHertzを完全に意識したスローガンは、50年間ものあいだずっと使われ続けた。2012年にリブランドされ、スローガンを“It’s Your Space”(ここはあなたの場所)に変更してる。
“Finger-lickin’ good.”(指をなめたくなるほど美味しい)
“Finger-lickin’ good”は、ケンタッキー・フライド・チキンの元スローガン。最近見かける綾瀬はるかが登場するテレビCMでは、新しい"So good!“というスローガンが使われてる。1950年、フランチャイズ加盟者のDavid Harman氏が、テレビCMのバックグラウンドに映し出されたことから始まった。チキンを食べ終えて指をなめる彼を見た視聴者からクレームの電話が殺到(行儀の悪さから?!)。そんな事件に対して、マネージャーが「だって指をなめたくなるほど美味しいから」と回答したことから誕生したんだって。
“MILK - Where’s your mustasche?”(あなたのヒゲはどこ?)
California Milk Processor Boardが牛乳の消費量を増やすことを目的に立ち上げたマーケティングキャンペーン「Got milk?」が始まったのは1993年。雑誌などでも相当な頻度で見かけた広告で、その多くはシンプルな人物写真をベースにしてる。起用するのは、セレブや映画俳優、スーパーマリオやバットマンなど漫画やゲームのキャラクターたち。そして誰もが牛乳のひげを生やしているからインパクトがあった。だいぶロングランだから、この牛乳ひげの写真だけを集めた書籍も出版されるほど。
シンプルで心に残るスローガン
好きなスローガンといえば、2010年頃の東芝のdynabookのCMに使われていた“Impossible? I’m possible”かな。これはもともと英語圏では有名なフレーズで、過去にNikeやadidasも使ってる。Amazonの“and you’re done”(はい、完了)もわかりやすくて良かったね。それだけお買い物が簡単ですよってことを完結に伝えてる。
商品のスローガンというと、2000年の映画“What women want”(邦題:ハート・オブ・ウーマン)を思い出す。クリエイティブチームのエースの男性が、ストッキングや口紅など女性商品を実際に試すことでそのコピーを考えようとするシーン。でもこうして改めて見てみると、企業スローガンってどこまでもシンプルね。みんなの印象に残っているスローガンは何ですか?