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ターゲティング入門

「ターゲティング」とは? ネット広告の背後にある仕組みから考える


ターゲティングを行う理由

 ここまで5種類のターゲティング手法を紹介したが、なぜわざわざターゲティングする必要があるのだろうか?

 広告のターゲティング技術は一重に、広告効果向上のためにあると言っても過言ではない。当たり前のことかもしれないが、お金を払って広告出稿を行ったからには、広告主としては出稿した広告がどのくらいの効果があったのか気になるはずだ。

 もし出稿した広告に効果がある、つまり広告主の利益につながるのであれば、広告出稿量を増やすことで広告主は利益を拡大できる。ターゲティングによって訴求したい層に確実にメッセージを届け、表示する広告の"効果"を向上することができれば、広告出稿量は必然的に増えてくる。

 広告効果の向上は、媒体社にとっても重要だ。広告の表示回数などに応じた広告掲載料で収益を得ている媒体社にとって、広告枠はサイトを運営する上で重要な収入源となる。効果の高い広告出稿量の増加は、媒体社の収益向上につながる。

 一方で、ネット広告を見る人にとって広告は煙たい存在という面があることも忘れてはならない。たとえば、見ている人の年齢・性別を正確にターゲティングして商品を訴求したからといって、見る側がそれを好ましく思うかどうかは別の話だ。

 広告を価値ある情報として受け取ってもらうには、ネット利用者にとってメリットのある広告を表示したり、"同じ広告が表示され続けている"ような違和感を回避するなど、さらなる技術の改善が必要だ。媒体社・広告主・広告を見る人、それぞれにとって価値のある広告を表示可能とすることが、いま求められている。

次回予告

 次回は各ターゲティング手法が、どのようなしくみをもとに実現されているか、そして、効果が出るとされるターゲティング広告のポイントなどを紹介していきたい。

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この記事の著者

天明 ルイス 栄一郎(テンミョウ ルイス エイイチロウ)

株式会社マイクロアド プロダクト開発部 マネージャー
東京生まれ、ラテン育ちのハーフコロンビアンジャパニーズ。幼少期をコロンビアで過ごし、小・中・高校と日本に滞在。大学以降北米に在住し、フリーランスでグラフィックデザインに従事。帰国後、MicroAdに入社し、現職。

MicroAd BLADEの商品企画・設計・広告効果改善のプロダクトマネジメントから、国内外のパートナーとのビジネスディベロップメントまで幅広く手がける。

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2013/11/27 11:39 https://markezine.jp/article/detail/18705

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