プレイ動画でゲームアプリをプロモーションできる「Kamcord」
スマートフォンが普及し、日々無数のモバイルアプリが登場してる。その中でも特に競争が激しいのがゲームアプリで、アプリのプロモーションに頭を悩ます開発者も多いはず。今回は、プレイ動画を用いてバイラルにアプリを広めることができる米国発の「Kamcord」の共同ファウンダーのAdityaに話を聞いてみたよ。Kamcord、またゲームアプリのプロモーション全般について教えてもらいました。
ゲームユーザーが自分のプレイ画面を記録したプレイ動画は、PCゲームの時代からある文化。ロールプレイングゲームからパズルゲームまで、その攻略法を実演したり、友達に自慢したり。実際、Youtubeでも月間7億5000万の訪問者の3分の1が、ビデオゲームの動画を観るために訪問してるそう。
Kamcordは、この動画をモバイルに持ち込んだiOSとAndroid対応のSDK。これを導入したアプリを使うユーザーは、自分がプレイする様子をリアルタイムに動画で捉えて、それを各種SNSなどで共有できちゃう。これまでに「Trial Xtreame 3」などのヒットゲームを含む115本以上のアプリに導入されてる。
App Storeランキングより、やはり口コミ
アプリのプロモーションに関しては、その費用のほとんどがApp Storeのランキングを上げることに使われているのが現状。Kamcordのような、ゲームをバイラルに広める手法がこれからは注目されていくはず。でも、ゲームのインストールに何より効果的なのは口コミだと話すAditya。
米国の市場調査会社Mintelが実施したリサーチでも、ユーザーが新しいゲームを知るのは口コミを通してという結果が。主な結果はこんな感じ。
・友達から:モバイルゲームで遊ぶ成人の50%以上が、新しいモバイルゲームを友達や家族から耳にする
・App Store:成人の約40%が、App Storeで新しいゲームを知る。ホットリスト、ランキング、ユーザレビューなどが効果的
・SNSなどソーシャルから:ソーシャルメディアで新しいゲームについて耳にする成人は25%
複数チャネルを使ったアドプロモーション
他にも、ゲームアプリの開発者はFacebookや「Chartboost」などさまざまなリソースでインストールを促進できる。Chartboostは、ゲームアプリ開発者どうしが直接モバイル広告の取引を行うプラットフォーム。代理店にマージンを取られないし、プラットフォーム利用料もなし。フルスクリーンのInterstitial広告によってアプリtoアプリで新作を宣伝できるのが魅力。
ユーザーのデモグラフィックを把握できるFacebookは特に評判がいい。実際のユーザーがわかれば、それに類似するその他の見込みユーザーにリーチすることができる。でも、当然どのチャネルが適しているかはゲームによって異なるし、またフェーズによって最適なチャネルも変わり得るそう。例えば、今週はChartboostからのユーザー獲得が多くても、翌週にはiAdの方が効果をもたらす、みたいな。複数チャネルを活用する場合、MoPubのようにあらゆるアドネットワークを統合して最適なディールを見つけてくれるサービスがおすすめだって。