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三橋ゆか里の「女性向けマーケティング☆ア・ラ・モード」

「Kamcord」など、ゲームアプリ開発者が注目したいプロモーションサービス10選

バナー広告より効果の高い動画広告

 Adityaによると、バナー広告よりパフォーマンスが高いのが動画広告。この領域のリーダー格は、VungleadColonyといった企業。Kamcordも、ユーザーが作成したプレイ動画をアドユニットとして見せる取り組みをしてる。クオリティーの高い動画を作るコストが下がり、それを視聴する環境が整ってきたから、サービス紹介動画はもう珍しくない。

 モバイルゲームもまた、Youtubeやゲーム専門の動画&コミュニティサイトTwitchでPCゲームが成功を収めたのに触発されて、ゲームのトレイラーや攻略動画のようなものを用意するようになってきた。例えば、「Plants vs Zombies 2」や、「Gamevil’s Dark Avenger」のように。

ユーザーリテンションに焦点を当てたサービス

 これまではいかにより多くのユーザーを獲得するかがフォーカスだったけれど、これからはそれらのユーザーをどう維持するか、リピートさせるかが焦点になってくる。新たなユーザーはコストをかけて購入することができても、リピートユーザーの購入は難しいから。

 でも、この分野に特化したサービス展開をする企業も出てきていて、Kamcordもそのひとつに位置づけられる。Kamcord独自のリサーチでは、Kamcordと接触したユーザーは、しなかったユーザーに比べて翌日もゲームに戻ってくる確率が高いそう。ユーザーリテンションの側面で注目されている他企業には、PocketChangeがある。

ゲーム開発者へのアドバイス

 Adtiyaに、ゲーム開発者に対して他にアドバイスがないか聞いてみたよ。

 「こうしたゲームプロモーションのプロセスには、複雑なトラッキングやアナリティクスが必要になる。これらには、FacebookやTwitter経由のインストールを教えてくれる「adX Tracking」や「hasOffers」なんかが有効だと思う。また、ゲームアプリを出すなら、まずはスウェーデンやニュージーランドなど小さな市場でリリースして、自分たちのデータを試してみてから大きな市場に拡大していく方法がいいだろう。」

 3人のMITコンピュータ・サイエンスの卒業生によって立ち上げられたKamcord。今回紹介した各サービスは、ゲームアプリのマーケティング分野に先陣を切って取り組むKamcordのAdtiyaが要チェックだと推薦してくれたものばかり。2012年6月、Kamcordを初めて導入したゲームアプリは、日本人のゲーム開発者だったそう。何かと日本に縁があるスタートアップなので、ぜひチェックしてみて。

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この記事の著者

三橋 ゆか里(ミツハシ ユカリ)

ライター・記者。
オンラインショップ、UIコンサルティング会社、Web制作会社等を経て2009年に独立。日経デジタルマーケティング、TechWave、Tech in Asia(英語)などで執筆。また、女性誌のウェブサイトやスマホアプリ紹介の記事も手がける。アジアのITニュースが集まるStartup Datingでは、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2013/11/05 11:00 https://markezine.jp/article/detail/18715

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