アドビ システムズはCMOカウンシルと共同で、日本およびアジア太平洋地域(以下、APAC)のCMOカウンシルの会員を含む主要企業308名のマーケティング・リーダーに対し、デジタルを活用したマーケティング活動についての実態調査「Adobe APAC Digital Marketing Performance Dashboard 2013」を実施した。この調査は昨年より香港、韓国、中国、オーストラリア、インド、シンガポールの6か国で実施されており、日本企業を含めた調査は今回が初めて。
その結果から、調査項目「MINDSET(意識)」「MARKETING READINESS(活用状況)」「ORGANIZATIONAL ALIGNMENT(組織体制)」「MARKETING SKILLS(スキル)」の4カテゴリー全てにおいて、日本はAPAC平均値を下回ることが明らかになった。
日本のマーケティングリーダーは他のアジア諸国と同様に、「デジタルマーケティングは自社の競争力を高めるものである」(日本:91%/APAC平均:94%※日本を除く)と、その価値を高く認識しているにもかかわらず、「経営層に、デジタルマーケティングを推進するリーダー役がいるか」という設問において、日本を除くAPAC平均では「いる」が38%だったのに対し、日本は0%という結果に。その実現に不可欠なリーダーシップの欠如が明らかになった。
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