過去のデータを引き続き活用できるのが最大のメリット
Google アナリティクスの次世代のバージョン、ユニバーサル アナリティクスへのアップグレード機能が昨年リリースされました(参考情報)。
ユニバーサル アナリティクスを利用するには、新規のプロパティを発行して今までのga.jsのトラッキング コードと併用する必要がありました。しかし今まで計測に利用していたプロパティをユニバーサル アナリティクスにアップグレードできるようになったことで、過去のデータをそのまま活かしながらユニバーサル アナリティクスを利用できます。そして今後リリースされる新機能はすべてユニバーサル アナリティクスの利用を前提とするものばかりです。
ユニバーサル アナリティクスにアップグレードする手順も非常にシンプルではありますが、現在ご利用の機能がユニバーサル アナリティクスでは一部対応されていなかったり、ユニバーサル アナリティクスを最大限に活用するにはトラッキング コードをユニバーサル アナリティクス用に実装し直す必要があります。
アップグレードは必ずしなくてはいけないもの?
移行へのロードマップが公式のサイトで公表されました。自動的に移行されていくこともありますので必ずしも急ぐ必要はありません。下記にロードマップの概要をまとめます。
1.すべてのプロパティがユニバーサル アナリティクスにアップグレード可能
A) 2014年2月時点のフェーズ
2.自動移行プロセス開始
自動移行の対象となるもの
A)モバイルアプリSDK v.1.x (v.2.xよりも前のバージョン)
B)フィーチャーフォン計測用サンプルコードやライブラリ
3.ユニバーサル アナリティクスがベータ版から正式版に移行
A)ユニバーサル アナリティクスがdc.jsに対応するタイミング
B) 新規作成のプロパティはすべてユニバーサル アナリティクスに
4.ユニバーサル アナリティクスがGoogle アナリティクスの運用基準に
ただしユニバーサル アナリティクス以外の計測方法は2年後にサポートが終了し、計測もされなくなることも合わせて公表されています。
Universal Analytics が新しい運用基準となってから最大 2 年後までは続行されますが、その段階で Universal Analytics 以外のデータ収集手法はサポートが終了し、機能しなくなります。 その段階でも Universal Analytics のものでない、サポートの終了したデータ収集手法を使用していた場合、送信したデータが処理されなくなります(アップグレード センター – よくある質問)。
サポートが終了するとされているユニバーサル アナリティクス以外のデータ収集手法に該当するものは下記のとおりです。
- ga.js
- urchin.js (ga.jsよりも前のバージョン)
- カスタム変数
- ユーザー定義
- フィーチャーフォン計測用サンプルコードやライブラリ
「最大2年後」という期間をどう捉えるかは受け取る人それぞれかもしれませんが、上記に該当する機能や収集手法を利用している場合、自動移行を待つ前に今から準備をしておくことに越したことはございません。今後の移行のことを見据えると、新規でプロパティを作成する場合はユニバーサル アナリティクスで作成することをお勧め致します。