日本市場で重要視される“セキュリティ”
次に登壇したのは、Jストリーム 配信事業統括本部 企画室 室長の竹見嘉洋氏。「J-Stream MediaLize」(以下、Mz)の特徴を9つの切り口で説明した。
1、ピクセルのOVPを日本市場向けに最適化
2、プロユース
3、簡単に利用できる便利機能
4、プロフェッショナルサービスの提供
5、マルチアカウント
6、コンテンツ販売
7、AD連携
8、ユーザー投稿機能
9、ログ分析
1つ目は、前述したとおり、MzがピクセルのOVPを日本市場向けに最適化したものであること。例えば、セキュリティを重視した動画配信の整備がある。「日本のお客さまは、社内での動画配信の際にもセキュリティを重要視している」(竹見氏)ため、認証などの技術を使って安全性を担保している。
2つめは、プロユースであること。メディアや一般企業のプロフェッショナルな人に利用してもらうことを前提としている。例えば、プレイヤーカスタマイズだ。動画配信プラットフォームでは、テンプレートを多数用意しているが、サイトの大きさや色合いなどテンプレートでは収まりきれない要望を数多く受けるという。従来の動画配信プラットフォームでは、Jストリームが別途作業を行ってきたが、Mzでは顧客の担当者自身でプレイヤーをカスタマイズが容易にできるツールを用意している。
実際にマーケター自身が日々の運用で使えるツールを導入すべき
Mzの3つ目の特徴は、簡単に利用できる便利な機能だ。日々の運用は、APIをフルに活用できるプロフェッショナルな人材だけが行うわけではない。そのため、MzではWeb管理画面上で設定できる機能を用意している。
例えばスライド連携がある。「Microsoft Powerpoint」で作成した資料のデータをアップロードすると、自動的にスライドへ変換される。これにより、動画を流しながら、その隣でPowerpointのスライドが変わっていくといった見せ方ができるようになる。
4つ目はJストリームのディレクターやエンジニアが提供するプロフェッショナルサービス。コンテンツの制作や配信、運用のプロが顧客のビジネスをサポートする。例えば、ほかのシステムと連携させたり、新たな機能を付け足したりといった場合には、Jストリームのスタッフが開発を行う体制を整えている。
また、プレイヤーカスタマイズとして独自の開発ツールを用意し、テンプレートの開発やプレイヤーの機能追加なども行っている。単純にテンプレートのレイアウトを変えるだけではなく、様々なアクションやボタンの追加なども可能で、これらの作業がすべてWebサイト上で行うことができる。