『THE REAL MARKETING』
「あなたの会社に、本当に『マーケティング』はありますか?」真っ赤な帯に、白文字で書かれたこの問いかけに、MarkeZine読者のみなさんはどう答えますか。
マーケティング領域において、日本は米国の数年遅れ、加えて日本におけるCMO(Chief Marketing Officer)不在論についてしばしば語られますが、そもそも日本企業においては「マーケティング」という機能自体が存在していないと『THE REAL MARKETING』(宣伝会議)で藤田康人氏は述べています。
さらに、今こそマーケティングについて考えるべき時が来ており、「売れ続ける仕組みづくり」に早急に取り組むべきだと述べられています。本書では、IMC(統合マーケテインングコミュニケーション)の観点から、その仕組みづくりについての考え方・方法について言及されています。
また「売れ続ける仕組みづくり」を考えるにあたって、「アドに頼らなくてもモノが売れるしくみをつくる、それがこれからのマーケティング」と語る大元隆志氏の書籍『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』(翔泳社)もおすすめです。(関連記事はこちら)
本書には、「4+1の力」(ソーシャル、モバイル、クラウド、ビッグデータ、そしてモノのインターネット)を活用し、果敢に動き出したトヨタや日本テレビ、凸版印刷、CCCなどの企業事例やインタビューが掲載されています。企業のマーケターが、今何を課題に感じ、どのようなアクションを起こして、目標を達成するために社内を動かしたのか。マーケターの方々にとって、日々の仕事の中で活かせるヒントがつまっています。
『アドテクノロジープロフェッショナル養成読本』
ますます盛り上がりを見せるアドテクノロジー業界。2月に、MarkeZine編集部から『ザ・アドテクノロジー』(翔泳社)を刊行しましたが、4月に『アドテクノロジープロフェッショナル養成読本』(技術評論社)が刊行しました。
著者はフリークアウトの佐藤裕介氏、Intimate Mergerの簗島亮次氏、サイバーエージェントの小川卓氏など、計6名の業界をリードする豪華な執筆陣が名を連ねています。
アドテクノロジーの歴史から、ブランド企業側のライオンのアドテクノロジー活用事例の紹介、さらに広告効果の測定方法まで網羅されています。要点を押さえてコンパクトにまとまっており、全体像をさくっと押えたい方におすすめです。
5月の新刊予告:『広告ビジネス次の10年』
また、来月5月14日(水)にMarkeZine編集部から、デジタルインテリジェンスの横山隆治氏・榮枝洋文氏を著者とした『広告ビジネス次の10年』(翔泳社)を刊行します。
本の黒帯には、「広告マンの8割はいらない!」と刺激的なメッセージが書かれていますが、本書には最大の転換期を迎えている広告業界で生き残るためのヒントが散りばめられています。
広告代理店、さらに広告主やメディア、マーケティング支援会社が、どのような対策をとれば、今起きている大きなパラダイムシフトを乗り越えていけるのか。また、個人としてどのようなスキルを身につければよいのか。そのような不安や課題を感じている方に、ぜひ手にとっていただきたい本です。