KDDI研究所は、動画コンテンツが“プロによって制作されたもの”か“アマチュアによって撮影されたもの”かを自動判別することによって、著作権侵害コンテンツを検出する技術を開発した。
動画コンテンツを判別するポイントとなるのは、プロとアマチュアにおいては、それぞれ撮影機器、撮影技術、制作工程などの違いがある点。これら映像制作環境の違いによって表れる映像や音声の特徴を解析することによって、プロ・アマ判別を行う。これによって、著作権侵害コンテンツのデータベースへの事前登録などの作業が不要になり、一度も投稿されたことがない新規の動画コンテンツにも有効となる。
同研究所によると、この技術によって98%という高い精度で自動的に判別することが可能だという。さらに、この技術を「動画コンテンツ検閲エンジン」として動画共有サイトのサーバーなどに組み込み、投稿段階で検閲エンジンがその違法性を評価し、違法性が高いと判断された場合にはその動画コンテンツを公開しないなどの対策を講じることが可能だとしている。
プレスリリース:「著作権侵害コンテンツ検出技術の開発について~プロ・アマ動画コンテンツ判別技術~」(PDF)