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ライオン丸の間違いだらけのSEO

第5回 ページランクの通説と真相(後編)~グーグルとスパマーのイタチごっこ


ツールバーのページランクはお遊び

 以上のような状況で、グーグルは、現在のツールバーに表示されているページランクは、娯楽程度に考えなさいよ、と言っている。つまり、ツールバーのページランクは、数ヶ月前のものを見せているだけであり、キーワード検索の時に使われているページランクとは別物なのだからと。

見えるページランクと見えるリンク元の制限下のSEO

 約3ヶ月前のページランクとリンク元という状況は、特に新規に立ち上げたサイトや、新しいページには辛いことである。逆にスパムや過剰SEOは、新設サイトや新規ページに仕込まれれることが多いので、そういった不正の手口に精通しているグーグルは、SEOデータをベールで覆ったのだろう。

 とにかく制限された見えるSEOデータによって、サイトやページの最適化を進めるしかない。まず、ページランクは数ヶ月前のデータとはいえ、その昔の正しいページランクのはずである。ページランクが極端に乱高下することはないので、新規ページ以外はツールバーのページランクを情報として受け取っても大差はないだろう。

 問題はリンク元である。とりわけ競合サイトのSEOを解析するうえで非常に制約があって、今では「およそこの程度かな」という曖昧な見極めをするしかなくなっている。そうなると、見えるものだけを情報収集して、ライバルサイトがあんなことをやって順位が上がっているのに、自分はこんなことをやって順位を落としたようだから止めよう、気を付けよう、といった枝葉末節の摘み食いSEOをやっても効果は期待できないと思われる。勝負は、見えるものではなく見えないもので決着しているのだから。

 ということで、見えるものに惑わされず、不正ではない適正なSEOでサイトやページを作り込んでいくことこそ、大正解と言えるのではないだろうか。

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アルゴリズム(アルゴリズム)

本名:石崎和男 株式会社アルゴリズム 代表取締役。福岡商工会議所、府中商工会議所(広島県)、法人会員。独自の研究と実験や検証を元にした検索エンジン対策を確立し、テンプレート販売やランクアップ・サポートなどのSEO事業、およびウェブマーケティングを展開している。運営しているSEO塾の塾生は延べ数千人、セミナー受講者も800名...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/09/20 13:11 https://markezine.jp/article/detail/207

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