ツールバーのページランクはお遊び
以上のような状況で、グーグルは、現在のツールバーに表示されているページランクは、娯楽程度に考えなさいよ、と言っている。つまり、ツールバーのページランクは、数ヶ月前のものを見せているだけであり、キーワード検索の時に使われているページランクとは別物なのだからと。
見えるページランクと見えるリンク元の制限下のSEO
約3ヶ月前のページランクとリンク元という状況は、特に新規に立ち上げたサイトや、新しいページには辛いことである。逆にスパムや過剰SEOは、新設サイトや新規ページに仕込まれれることが多いので、そういった不正の手口に精通しているグーグルは、SEOデータをベールで覆ったのだろう。
とにかく制限された見えるSEOデータによって、サイトやページの最適化を進めるしかない。まず、ページランクは数ヶ月前のデータとはいえ、その昔の正しいページランクのはずである。ページランクが極端に乱高下することはないので、新規ページ以外はツールバーのページランクを情報として受け取っても大差はないだろう。
問題はリンク元である。とりわけ競合サイトのSEOを解析するうえで非常に制約があって、今では「およそこの程度かな」という曖昧な見極めをするしかなくなっている。そうなると、見えるものだけを情報収集して、ライバルサイトがあんなことをやって順位が上がっているのに、自分はこんなことをやって順位を落としたようだから止めよう、気を付けよう、といった枝葉末節の摘み食いSEOをやっても効果は期待できないと思われる。勝負は、見えるものではなく見えないもので決着しているのだから。
ということで、見えるものに惑わされず、不正ではない適正なSEOでサイトやページを作り込んでいくことこそ、大正解と言えるのではないだろうか。