HubSpotが年1回開催するイベント「INBOUND 2014」で16日、「HubSpot Sales Platform」が発表された。人々の購買行動が根本的に変化したのに、企業のマーケティングは相変わらず同じやり方を続けている。2006年設立のHubSpot社はそんな状況を変えるために、インバウンドマーケティングの考え方とともに、それを具現化するツール「HubSpot」を世界中に広めていった。
しかし、顧客体験を変えるためにはマーケティングチームとセールスチームがより連携する必要がある。そのために必要な機能を提供する「HubSpot Sales Platform」は、無料のCRM「HubSpot CRM」と顧客の反応を通知するツール「Sidekick」の2つで構成される。
現代的なセールスチームのために構築されたHubSpot CRMは、Gmail、Google アプリ、Outlook、Apple Mailと接続し、eメールのやりとりを記録することができる。顧客のデータや過去のやりとりなど、さまざまな情報をデータベースに保存。一連の流れをタイムラインで見ることができるため、セールスチームはこれからとるべきアクションを把握できる。
Sidekickは昨年発表された製品だが、HubSpotのシグナルツールとしての機能を備えて、リブランド、リローンチされた。Sidekickはブラウザの拡張機能で、見込み客が送信したメールを見たり、製品の価格ページを閲覧するとリアルタイムで通知してくれる。それをもとに、いま顧客が製品の情報を収集している段階なのか、あるいは購入を検討している段階なのかを知ることができる。
Sidekickはスタンドアローンで、またはHubSpotに限らずさまざまなCRMと組み合わせて利用できる。HubSpot CRMは、2015年の前半にHubSpotのユーザーに向けて提供を開始する予定だ。
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