TVCMと同時展開した動画キャンペーン事例
オリックス生命保険ではプライベートDMPを活用したデジタルマーケティングを行っており、動画広告のテストキャンペーンにおいてアトリビューション効果が得られたため、実験対象として表現力が豊かで認知効果を得やすい動画広告を、様々な角度から検証しました。
オリックス生命保険 ダイレクト事業部 部長の山本氏は今回のキャンペーンにおいて「若いユーザーを中心にオンライン動画へのアクセスが増加しており、将来に向けオンライン動画広告を活用した勝ちパターンを見つける必要がある」と述べています。
効果検証にあたりまずはTVCMの出稿と同時にオンライン動画広告の配信を行い、「TVCMとオンライン動画の比較」、「TVとオンライン動画のクロスメディア効果の態度変容」を目的に広告キャンペーンを行いました。
またオーディエンスデータを活用したオーディエンスターゲティング、プライベートDMPに蓄積されているデータを活用したリターゲティング配信も同時に行なっています。
以下配信を行った実際のクリエイティブです。テレビCMと同様のクリエイティブを使用しています。
配信システムは動画DSPサービスのTubeMogulを、オリックス生命保険のプライベートDMPと連携させて配信を行いました。また、ブランドリフト調査ではマクロミル社の提供するアクセスミルを使用しています。
結果、動画完全視聴率56.54%、完全視聴獲得単価2.17円、クリック単価28円、CTR4.36%という数値が計測されました。CTRについては大幅に高い数字となり、クリック単価については通常の平均と比べて割安な数字が出ています。
次にテレビCMとの比較です。今回のキャンペーンでは認知、興味度、サービス認知度の3点に分けてテレビ広告との違いを比較しています。まずはブランド認知の調査です。
ブランド認知調査結果
「あなたは、オリックス生命保険をどの程度ご存じですか?」という問いに対して、TVCMのみ接触したユーザーのうち20%がサービス内容も含めて知っていると答え、80%が名前だけは知っていると答えています。
動画広告のみ接触ユーザーのうち40.3%がサービス内容も含めて知っていると答え、59.7%は名前だけは知っていると答えています。TVCM動画広告両方に接触したユーザーのブランドリフト率が最も高くそのうち51.6%がサービス内容も含めて知っていると答えています。効果の高かった順ではTVCM&動画広告、動画広告のみ、TVCMのみという順となります。次に興味度調査です。
興味度調査結果
「あなたは、オリックス生命保険に対してどのくらい興味・関心がありますか?」という問いに対して、とても興味、関心があると答えたユーザーがTVCMのみ接触者で2%、動画のみ接触者で14.9%、TVCM、動画広告両方に接触者で35.9%という結果が出ています。ここでも効果の高かった順ではTVCM&動画広告、動画広告のみ、TVCMのみという順となります。最後にサービス認知度調査です。
サービス認知度調査結果
「あなたはオリックス生命保険について、以下の事をご存知ですか?それについてお答えください」という問いに対してすべての質問においてTVCM&動画広告、動画広告のみ、TVCMのみという順になっています。
今回のブランドリフト調査においては調査したすべての項目でTVCM&動画広告、動画広告、TVCMの順でブランドリフト効果が高いという結果が出ています。