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マンガに音楽……コンテンツデリバリーの主役はLINEにシフトしている/エンターテインメント事業新戦略

 LINE株式会社は、10月9日、事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を開催した。LINE事業のエンターテインメントプラットフォーム領域において、同社 上級執行役員 CSMOの舛田淳氏より発表が行われた。

 「LINEのエンターテイメントプラットフォームとしての可能性について話したい。コンテンツには、音楽や映画、マンガなど、色々なものがある。今、コンテンツの流通のかたち、すなわちコンテンツデリバリーのかたちが変わろうとしている。

 時代によって、コンテンツデリバリーのトレンドはシフトしている。以前であればマンガや雑誌、レコード、CDなどは、テレビやラジオ、雑誌といったマスメディアを通して消費者に認知され、そして店頭で購入されていた。それがデジタル化により、コンテンツデリバリーの主役はポータルサイトやGoogleなどの検索サイトに変わった。さらにTwitterやFacebookのようなSNSの登場により、コンテンツの広まり方は変化した。そして今、そのトレンドはLINEをはじめとしたモバイルメッセンジャーにシフトしようとしている。

 今日はLINEがどのようにコンテンツデリバリーを行おうとしているのか。エンターテインメントプラットフォームとして、どのような展開をしようとしているのか。ゲーム、マンガ、そして音楽、大きく3つに分けて話しをしていきたい」(舛田氏)

ゲーム事業

提供タイトルのラインナップ拡充

 LINEのゲーム配信プラットフォーム「LINE GAME」では、これまで「LINE:ディズニー ツムツム」「LINE レンジャー」などカジュアルゲームを中心に提供してきたが、今後はミドルコアからコアゲームまで、より多様性のあるラインアップを提供していく。

グリー株式会社および株式会社サイバーエージェントとの新会社設立

 グローバルで通用するコンテンツ開発のために、グリーおよびサイバーエージェントと、それぞれ共同出資による新会社設立に基本合意した。新会社設立を通じ、両パートナー企業と共に事業展開を一層加速させ、日本発の良質なゲームコンテンツを世界中のユーザーに提供していく。

 グリーとの共同出資により設立する新会社名は「Epic Voyage」(エピック・ボヤージュ)。またサイバーエージェントとの共同出資による新会社の社名は協議中。ゲーム事業の連結子会社を9社保有するサイバーエージェントグループの潤沢な開発力およびゲーム開発ノウハウを活用していく。

ゲームファンドを通じた株式会社トランスリミットへの出資

 日本国内のゲームコンテンツ開発会社およびゲームコンテンツへの投資を目的として設立したLINE Game Global Gatewayを通じて、トランスリミットへの出資実行について合意した。

 アメリカやアジア圏等を中心に、世界150か国以上のユーザーに利用されている対戦型知的ゲーム「BrainWars」など、グローバルでの実績を持つトランスリミットの開発力と、LINEがグローバルで保有する豊富なユーザー基盤を活かした、新たなゲームコンテンツの開発に着手していく。

LINE MUSIC(公開予定:2014年内/対象国:日本)

 「LINE MUSIC」は、エイベックス・デジタル、ソニー・ミュージックエンタテインメント、およびLINEが基本合意書を締結した、三社共同出資による新会社LINE MUSICにて展開予定のサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス。年内のリリースを目指し、「LINE MUSIC」の立ち上げに向けて、三社を中心に具体的な協議を進めていく。

LINE公式ブログ(公開予定:11月4日/対象国:日本)

 「LINE公式ブログ」は、アーティストやタレントなどの著名人が参加することのできるブログサービス。アーティストやタレントは、「LINE公式ブログ」を開設することにより、一般的なブログサービスと同様に広く情報発信ができる。加えて、LINE公式アカウント、LINE MALL、LINE PLAYなど、LINEの周辺サービスと連携することで、LINEのプラットフォーム上で広くプロモーションやマーチャンダイジング(物品販売)を行う機会を得ることが可能に。今後、参加者の枠を拡大していく予定。

LINE有料公式アカウント(公開予定:2014年内/対象国:日本)

 「LINE有料公式アカウント」は、アーティストやタレントなどの著名人が、当該公式アカウントの購読者を対象に、限定した情報の配信を行うことのできるサービス。LINE内の幅広いユーザーを対象に情報発信をすることができる従来の公式アカウントに比べ、よりコアなファンに向けて深い情報を提供していくことで、ファンクラブ組織として活用することができる。課金手法として、「LINE Pay」との連携を予定している。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

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MarkeZine(マーケジン)
2014/10/10 15:00 https://markezine.jp/article/detail/21060

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