拡大が続く国内動画市場を支える黒子役
ブライトコーブは2014年12月9日、2014年を総括して、ユーザー企業を招き謝恩会ならびに「2014 Brightcove Japan Innovation Award」を開催した。開催に先立ち、ブライトコーブ CEO 兼代表取締役社長の伊崎洋児氏は「2014年はさまざまな意味で飛躍の年となりました」と振り返る。2014年10月に発表されたサイバーエージェント社の調査でも「2014年の動画広告市場は前年対比約2倍の300億円規模」としており、広告を始めとする動画活用分野は最低でも今後3年間は成長が続くと見られている。
こうした状況に対応し、ブライトコーブも大きな発展を見せた1年になった。その具体的な成果として伊崎氏は、「国内イベントの成功」「新製品のローンチ」「オフィス移転」の3点を挙げた。
まず国内イベントに関しては、昨年5月に同社初となるカンファレンス「Brightcove PLAY2014」を開催した。このカンファレンスはもともと本社がある米国ボストンで開催されていたイベントだったが、2014年はこれを初めてニューヨーク・ロンドン・シドニー・東京と世界4都市で開催することになった。東京会場には、約300名のユーザーが足を運び、動画活用事例や最新動向についてのセッションに熱心に聞き入った。
また容易に動画ポータルを制作できる「Brightcove Gallery」(以下、GALLERY)を2014年5月、また高速プレイヤーマネジメントサービス「Brightcove Perform」(以下、PERFORM)を同10月にと、新製品のローンチが続いた年でもあった。ちなみにGALLERYは現在英語版のみ、PERFORMも一部地域のユーザーに先行して提供している状態だが、伊崎氏は「準備が整えば、GALLERYの日本語版の提供、そしてさまざまなお客さまに対するPERFORMの提供を迅速に行なっていきたい」と述べた。そして11月には、社員の増加に伴い、恵比寿から三田の新オフィスへの移転を完了した。
続いて、ブライトコーブ セールス ディレクターの北庄司英雄氏が謝恩会の乾杯の音頭を取った。動画活用の過渡期にある状況を顧みながら、「私たちブライトコーブは、言うなれば黒子として動画活用を支援する立場です。日本にブランチがあるからこそ、日本企業のニーズに合わせ、きめ細かく対応していくことで、今後も皆様方のさらなる動画活用を支援していきます」と北庄司氏は抱負を述べた。
広告主からメディアまで、6社の先進的な動画活用企業を発表
続いて、先進的な動画活用企業を紹介する「2014 Brightcove Japan Innovation Award」の発表に移った。今回は6つの賞が贈られた。
(1)「BEST VIDEO ADVERTISE」
動画広告を含めたオンライン動画配信を行った企業
(2)「BEST VIDEO EVENT」
ライブ配信などを含めた、イベントの映像配信に取り組んだ企業
(3)「BEST VIDEO MARKETING」
マーケティング分野において動画配信を活用した企業
(4)「BEST VIDEO INTERNAL COMMUNICATION」
社内コミュニケーションで動画を活用している企業
(5)「BEST VIDEO STREAM FOR DIGITAL MARKETING」
ブライトコーブのサービスを利用したデジタル動画マーケティングを展開している企業の中で、最も再生回数が高かった企業
(6)「BEST VIDEO STREAM FOR MEDIA」
ブライトコーブのサービスを利用した動画配信を手掛けているメディア企業の中で、最も再生回数が高かった企業