IAB OpenRTBプロジェクトのネイティブ広告の下部部会は、より広範なプラットフォーム、デバイス、広告ソリューションでネイティブ広告の自動取引を可能にするオープンなプロトコルに関心を寄せる企業のために、補助的なAPI仕様"OpenRTB Dynamic Native Ads API -Specification Version 1-"を公開した。これは「OpenRTB 2.3」に準拠している。
目次は以下のとおり。
- Introduction
- Native Ads Basics
- Bid Request Details
- Native Ad Request Markup Details
- Native Ad Bid Response Markup
- Bid Request/Response Samples
- Reference Lists/Enumerations
- Implementation Notes
この仕様書はOpenRTBのリアルタイムビッディング(RTB)インターフェイスのサブプロトコルの説明の詳細をまとめたもの。サブプロトコルのデータフォーマットはその親のフォーマットに従う。OpenRTB 2.3のBid RequestにおけるNative Objectは、OpenRTBネイティブエクステンションのバージョンを定義する「ver」フィールドを含んでいる。
従来のバナーとインタースティシャル広告は、あらかじめ定義され、サイズが統一された独立したスペースに表示される。広告であることは明確だが、逆に言うとその周囲に何があるかはお構いなし、とも言える。それとは対照的に、ネイティブ広告はユーザー体験のコンテキストをより重視したかたちでコンテンツを提供することによってアテンションを得ようとする。ネイティブ広告はそれが置かれるユーザー体験の形式と機能に調和するよう設計される。IABはすでに"IAB Native Advertising Playbook"というドキュメントの中でネイティブ広告ユニットを以下の6つに分類している。
- インフィード型
- ペイドサーチ型(検索連動)
- レコメンドウィジェット型
- プロモートリスティング型
- ネイティブ要素を持つインアド型(IABスタンダード)
- カスタム型
本仕様書では、ネイティブ広告の具体的なサンプルとしては以下のものを紹介している。
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