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アドビ流オムニチャネル時代のデジタルマーケティング(AD)

オムニチャネルでのデジタルマーケティングを進化させるには?(4)~オフライン情報を活かす~

効果検証が大事

 これらのパーソナライゼーション施策は、他の施策以上にその効果を検証しなければなりません。なぜならパーソナライゼーション施策を推進すると、ひとつのキャンペーンを運用するにも何通りものシナリオ/クリエイティブを設計しなければならず、カスタマーセグメントを細分化すればするほど工数やコストにはね返ってきます。

 そのためパーソナライゼーション施策がROI改善にどの程度寄与したのかを把握し、継続する価値があるのか、それともよりメッシュを細かく設定する余地があるのか、それとも停止すべきなのかを判断することが重要です。

まずは欲張らない

 プロファイルの種別があればあるほど、さらにそれらの掛け合わせも加えると実に様々なパーソナライゼーション施策が考えられてしまいます。さらに担当者が複数だとそれぞれの視点から施策をプラニングすることとなり、実に複雑なものが出来上がってしまうケースが多いと思われます。

 しかしテスト施策と同様、最初のうちはパーソナライゼーションの”メッシュ”は粗くしておくことをお奨めします。

 いきなり複雑なプロファイル条件を組み立て、施策を進めてしまうと、上手くいく、上手くいかないに関わらず、何が要因となってその成果が得られたのかが見えにくくなってしまいます。

 またメッシュを細かくするということは、当然ながら対象となるサンプル数も非常に小さくしてしまいます。その結果、得られた成果がシグナルなのかノイズなのか、判断が非常に難しくなるケースが出てきてしまうのです。

 それでは新たな収益機会をもたらすはずのパーソナライゼーションという取り組みそのものが「なんだかよくわからないね」と評価されてしまい、パーソナライゼーションの導入そのものがスタックしてしまうでしょう。

 そうならないよう、まずはシンプルなプロファイルで施策を組むことを意識し、Small Start, Quick Winを実現していきましょう。それらの成果数字が実績として積み上がっていけば、パーソナライゼーションを皆さまのマーケティング活動にスムーズに導入することができるかと思います。

スピーディに立ち上げるために

 しかし実際にこれらのパーソナライゼーションをサイトで活用しようとするとどこから手を付けるべきなのか、お悩みになる場合もあるかと思います。特にパーソナライゼーション施策は、必要なデータをどう取得し連携させるかといった実装面の整備や、分析を通じたパーソナライゼーションを行うべきポイントの特定、さらにそこでの効果検証/ROI測定といったビジネスインパクトの評価等、様々な視点で準備を行う必要があります。

 Adobe Consulting ServicesではAdobe Marketing Cloudを用いたパーソナライゼーション導入の事例紹介はもちろんのこと、最適な実装支援やディープダイブ分析を通じた業務面におけるコンサルテーションを通じ、パーソナライゼーション施策実現をサポートさせていただいておりますので、お悩みの際は是非ご相談ください。

特設ページ「オムニチャネルでのデジタルマーケティングを進化させるには?」公開中!

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この記事の著者

祖谷 考克(ソタニ タカヨシ)

アドビ株式会社 DXインターナショナルマーケティング本部 執行役員 本部長

広告会社にてマーケティング領域全般のプロデュース業務に約15年従事。ブランドマーケティングだけでなく、デジタルコミュニケーション戦略立案、施策最適化など、デジタル領域でのプラニング/プロデュース業務も担う。2013年よりアドビに...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/06/18 16:07 https://markezine.jp/article/detail/22004

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