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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

ネイティブアドとコンテンツマーケティングの関係を探る!

そのコンテンツ、潜在顧客に届いてますか?コンテンツマーケ成功の要はディストリビューション戦略にあり

悩みに答えるコンテンツ提供で潜在顧客にリーチ!「スモビバ!」の成功事例

(右)弥生株式会社 マーケティングコミュニケーションチーム 鈴木仁氏
(左)弥生株式会社 マーケティングコミュニケーションチーム 塩崎智史氏

――貴社のオウンドメディア「スモビバ!」の狙いや運営体制についてお聞かせください。

 「弊社の潜在顧客は、確定申告や会計をどうしようか悩んでいる個人事業主の方たちです。その悩みに答えるコンテンツを提供することで潜在顧客にリーチし、弥生を知ってもらうことがスモビバ!を運営する目的です。スモールビジネスを盛り上げたいという思いから、”ビバ・スモールビジネス”を略してスモビバ!と名付けました。弥生のブランドで発信する以上、コンテンツのクオリティには気を付けています。社内の税理士やオウンドメディア制作に強いインフォバーンさんと連携しながら、正確で読み易く品質の高い記事を最低でも週2本掲載しており、現在では全体で200~300本のコンテンツが掲載されています」

――集客については、どのような施策を行っていますか。

 「最大の流入経路は、GoogleやYahoo! Japanなどの検索サービスからの流入(オーガニック検索流入)です。このトラフィックはメディアとしての底力のようなものだと捉えています。この底力を引き上げるために、外部サービスを活用しています。具体的にはTwitterとfacebookのソーシャルメディアの広告メニューや、popIn Discoveryのようなネイティブアドサービスを利用しています」

――それぞれの外部サービスの使い方に違いはありますか。

 「Twitterとfacebookは、純粋にメディアとしての認知拡大を目的に利用しており、予算規模としてはあまり大きくありません。popIn Discovery等のネイティブアドは認知拡大にも利用していますが、多くの予算はオーガニックトラフィックだけでは誘導が難しい、弥生サービスとの関連性の高い特定記事に短期間で多くのユーザーを誘導するために利用しています」

――ネイティブアドをコンテンツ・ディストリビューションに活用した結果を、どう評価していますか。

 「精緻に検証することは難しいのですが、短期間に多くのユーザーを集めることで、検索経由など自然流入の総量が底上げされたように感じており、SEOに貢献しているのではないかと考えています。また、ネイティブアドを経由した場合でも、READスコア(※)を見るとしっかりと記事が読まれており、集客の質についてもコントロールができています。誘導した際のREADスコアが悪い記事については配信を停止しています」

※「READ」は記事コンテンツの読了状況(熟読したのか、流し見したのか)を正確に測定するテクノロジー。2014年12月時点で、大手ニュース・情報メディアを中心に200サイト以上で導入されている。

ネイティブアドでオウンドメディアの力を底上げする

 鈴木氏と塩崎氏のインタビューの中で語られているように、オウンドメディアがネイティブアドを利用することで、特定のコンテンツに短期間に集客することが可能になります。また、結果的にメディアの認知が向上し、メディアパワーが底上げされることにもつながっています。ただし、あくまでもネイティブアドは補完的な役割であり、全てのトラフィックをネイティブアドに頼る必要はありません。また、コンテンツを読んでもらうことが重要な目的のため、読まれるトラフィックを誘導できるネイティブアド・プラットフォームを選ぶことも大切でしょう。

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ネイティブアドの特徴を押えた上での、ディストリビューション戦略の設計を

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この記事の著者

向井 雄一(ムカイ ユウイチ)

2014年9月、popIn株式会社へ入社。前々職のターゲッティング株式会社時代に、当時のパートナー企業であったpopIn社のレコメンドエンジンを大手メディア企業に導入。その後、CRITEO株式会社に転職し、Account Strategistとして大手旅行系のクライアントを中心に担当。現在は営業担当として、広告代理店・広告主企業向けに「popIn Discovery」の活用方法を提案している。

■関連リンク
popIn株式会社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/03/09 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22033

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