トランスコスモスは、ディスプレイ広告のクリエイティブ最適化サービス「LogicArt(ロジックアート)」の提供を開始した。リリースに先立ち、DeNAトラベルを運営しているエアーリンクの協力のもと「LogicArt」によるディスプレイ広告運用を行った結果、従来のディスプレイ広告運用に対し、制作・配信コストは約30%削減、検証期間を3分の1に短縮することができた。
オーディエンスデータを活用したRTBによる広告取引が普及し、ユーザー行動の変化に伴いデバイスや広告フォーマットが多様化している。また、媒体社が保有する付加価値の高い広告枠に対して事前に買付を行うプライベートマーケット・プレイス(PMP)など、ディスプレイ広告は多岐にわたっている。
この度リリースした「LogicArt」は、変化するディスプレイ広告市場における企業ニーズに対応するため、多様なクリエイティブ制作に加え、配信前のモニターアンケートによるクリエイティブの選定と改善、統計学の手法である実験計画法と有意差検定を用いた検証と配信の効率化までをパッケージにしたクリエイティブ最適化サービス。バナー制作から配信後の分析までをパッケージで行うことにより、コストと期間を削減することができる。
広告配信前のモニターアンケート調査では、クリエイティブ評価の順位付けによる選定に加え、「何を感じて」「どう反応したか」をフリーアンサーで取得・分析し、クリエイティブの改善と検証要素の抽出を行う。さらに実験計画法を用いて、広告を構成する要素(コピー・画像・背景色・フォントなど)の組み合わせテストを効率化し、クリエイティブのブラッシュアップを行う。最後に、複数のバナーの配信結果(CTR)が、統計的にも有意な差があるかどうかを判定し、無駄な配信コストと検証期間を削減することができる。
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