SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

COLUMN

導入が目的になっていませんか?プライベートDMP導入時に陥りやすい「落とし穴」【前編】

より効果のある施策のためにプライベートDMPに入れるべき2軸のデータ

 B社の改善事例では、主に2種類のチャネルをプライベートDMPに連携させた例といえる。ひとつはWebサイトのログ、ソーシャルメディアのデータ、オフラインでのアンケートなど、「顧客の行動」がわかるデータだ。

 もうひとつはDM、カタログ送付、イベント、講習など、その顧客に対して「企業が起こしたアクション」のデータとなる。なぜこの2種類かというと、双方のチャネルのギャップが、業務改善において一番ポテンシャルが高いからだ。例えば、一度も接点がない人に、いきなり入会案内を送ってもコンバージョン率が低いのは明確である。

 このようにプライベートDMPは、広告だけでなくあらゆるマーケティングデータを集約でき、一つひとつのコミュニケーション設計や戦略を、最適にするための判断材料を提供してくれる。

 B社のように課題が明確で、現場が「こういう業務を改善したい」「この数字をこの業務に活かしたい」というニーズをうまくプライベートDMPに取り込めれば、比較的短期間で成果を出せるだろう。

 実際は多くの企業がA社のようにツールありきでプライベートDMPを導入してしまい、現場と齟齬が出て、結局有効活用ができずにホコリをかぶってしまうという「落とし穴」に陥りがちだ。後編では、なぜ莫大な費用をかけたにも関わらず使えないプライベートDMPになってしまうのか、その原因と解決策をお伝えする。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
COLUMN連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡野 遵(オカノ ジュン)

株式会社アイ・エム・ジェイ Marketing & Technology Labs シニアコンサルタント。マーケティングインテリジェンス Unit マネージャー。1980年生まれ。大学卒業後、流通業にてFCチェーン店舗のSVとして加盟店契約、既存店販促支援、商品選定、PL管理などの業務を行う。

...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/05/26 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22250

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング